姫路市青山にある人丸神社は飛鳥時代の歌人・柿本人麻呂を祭神とした神社です。
神社入口の説明板によると、人麻呂は播磨守であったときは青山に住んでいたということです。
人丸神社が建っている岡が「妻見ケ岡」と名付けられたのは、人麻呂が大和(奈良)への旅をしているとき、石見(島根)から妻が訪ねてくる夢を見たので引き返して来ると、この岡で妻を見たという言い伝えによるそうです。
人麻呂は石見にいたとき、依羅娘子(よさみのいらつめ)という妻がいたという説があるので、そのとき見た妻は依羅娘子だったのかもしれません。
今だと、島根(石見)から奈良(大和)まで簡単に行き来できますが、当時はたいへんな旅だったと思います。
妻見ケ岡には拝殿や柿本人麻呂1250年大祭記念に建立された歌碑があります。
歌碑には次の歌が刻まれています。
あおやまや あさかげ沼の こがくれに あわんとすれど あふよしもなし
歌碑に出てくる浅陰沼(あさかげぬま)とは、かつてこのあたりあった沼でした。
今は埋め立てられていて、当時の姿はまったく想像できません。
柿本人麻呂はあまり資料がなくて、歴史的にどういう人だったかはよくわかっていないようです。本当に青山に住んでいたのかもしれません。
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