播磨町郷土資料館は大中遺跡・考古学博物館の隣りにあり、兵庫県播磨町の歴史、文化財などが展示されています。
ここでは弥生時代の話していた言葉が聞けます。また、ジョセフ・ヒコに関する情報も多数展示されています。
オプナカムラ
資料館に入ると、年表が展示されており「オポナカムラ」と書かれています。この「オプナカムラ」とは大中村(大中遺跡)の弥生語でした。
展示されている年表によると、オポナカムラの歴史は約2万年前の旧石器時代から始まります。
縄文時代初期の石器が見つかり、オポナカムラで狩りが行われたことがわかっています。
オポナカムラが最も栄えたのは弥生時代後期・古墳時代初期の西暦200年頃。倭の奴国王が後漢から金印をもらったり、邪馬台国の卑弥呼が活躍していた時代に当たります。
オポナカムラの周りには、加古川や明石川の流域にあった大きな村は見つかっておらず、なぜ周りに人がいない不便なところに村が建てられたのかはわかっていないようです。
オポナカムラに建てられた竪穴式住居の模型や食事が展示されています。
イイダコ釣りのツボが展示されていて、オポナカムラではイイダコ釣りが行われていたようです。
明石のタコは2000年を超える歴史がありました!
弥生語
神戸外国語大学の長田先生による研究によって弥生時代後期のことばが考えられました。
ボタンを押すと弥生語が聞けます。
ヤァイマツィタティ コノツァトパワンガオポナカムラナリ ティティパパパアルパ タマタパタカイニインダィタティアルパ ウミニティツゥナンドリツゥン ワライアルパウミマタカパニテ ウウォトリアルパ コイニノムボリティアツォムブン ツィカラムバムイナピトヨ ユルルカニミティユキタマピヨ | やぁ、みなさんこんにちは この村は、わたしたちの大中村です お父さんお母さんは 田や畑に出たり 海へ漁に行きます わたしたちは海や川で 魚をとったり 木に登ったりして遊びます では、みなさん ゆっくり見て行ってください |
これを聞いた時、全く日本語とは思えませんでした。
オポナカムラから現代まで発音は大きく変わってきたのでしょう。
万葉集や古事記、古今の和歌など、それぞれの時代でどういう発音をしていたんだろうと思いました。