潮の井

潮の井という小さな井戸があります。

『潮の井』とは、広さ1m四方の浅い井戸です。

不思議なことにそこから底から常に水の泡を吹いているので、「ブツブツ」または「ぶつぶつさん」といわれます。

その昔、少彦名(すくなひこ)が記伊国熊野(きいのくにくまの)に行き、大己貴命(おおなむちのみこと)を恋しく思い熊野浦から潮水をここに送ったので『潮の井』という名がついたといわれています。そしてこの井戸は朝夕満干があるといい伝えられています。

なお、北条住古神社の例祭(節句祭)の早朝には、神輿をかつぐ人や龍王舞の舞方は、この『潮の井』に行き水垢離をとり、すぐ南の堀にはいって身を清めます。

また、屋台をかつぐ人は、『潮の井』の水を汲んで帰り風呂に入れそこへはいって身を清めます。


少彦名(すくなひこ)と大己貴命(おおなむちのみこと)は埴岡の里伝説(日吉神社)にも出てくる。
そのときは便意と荷持つ運びの我慢比べをしている。
ちょっとユーモラス。仲がいい楽しい神様。
紀伊の国に着いた少彦名命は、大己貴命をしのんで潮水を送りつづけた。

水垢離する人

ここの地名は鎮岩(とこなべ)といいます。「鎮岩」は大己貴命と少名彦命がこの地にあった岩の上に鎮座したことに由来するとのこと。
二人は仲のいい神様だったようです。