八百屋お七のほうろく地蔵がある大圓寺におまいりしました。
大圓寺は慶長2年(1597)に開創された曹洞宗のお寺です。
慶安2年(1649)に神田柳原から現在地に移り、「駒込の大圓寺」と呼ばれたそうです。
山号は金龍山。朱色の山門でした。
ほうろく地蔵様は山門をくぐってすぐのところにおられました。
寺の由来書によると、お七の罪業を救うために熱した焙烙(素焼きのふちの浅い土鍋)を頭にかぶり自ら焦熱の苦しみを受けたお地蔵様とされている。
東京都文京区教育委員会の説明板
享保四年(1719)に、お七供養のために渡辺九兵衛という人が寄進したといわれる。
その後、このお地蔵様は頭痛、眼病、耳・鼻など首から上の病気を治す霊験あらたかなお地蔵様として有名になった。
説明の通り、頭に皿のようなもの(焙烙)を載せています。お顔は苦しそうな感じには見えませんでした。
首から上の病気を治してくれるほうろく地蔵様。病気回復の願いをほうろくに書いて奉納することができるようです。ほうろく地蔵様の両脇は、ほうろくが積み上げられています。
また、たくさんの千羽鶴がぶら下げられています。
これは誰が折ったのでしょうか?
墓域には幕末の砲術家高島秋帆、樋口一葉一家を支援した斎藤緑雨の墓があるそうです。