出雲・須佐神社

須佐神社

出雲市佐田町須佐にある須佐神社は天平5年(733)に完成したとされる出雲風土記にも「須佐の社」として登場する神社です。
出雲風土記では、スサノオノミコトがこの地にやってこられ、「この地は狭い所だけど、よい所だ」と言われ、地名を須佐にし、この地に鎮座され、大須佐田、小須佐田の神領をお定めになったと記されています。
この須佐神社こそがスサノオノミコトの本宮、日本一のパワースポットとされています。
山あいにある小さな神社ですが、たくさんの人がおまいりしていました。

須佐神社のご祭神は須佐能袁命 (すさのをのみこと)、稲田比売命(いなたひめのみこと)、足摩槌命(あしなづちのみこと)、手摩槌命(てなづちのみこと)です。
稲田比売命は須佐能袁命の妻で、脚摩槌命と手摩槌命は稲田比売命のご両親、須佐能袁命の義理の両親になります。
この家族構成から見ると、須佐能袁命は足摩槌命家に婿入りした形のようです。
宮司さんは神領を守った足摩槌命、手摩槌命から代々続き、現在は第78代須佐雲太郎建紀氏と須佐神社のホームページにありました。すごい歴史です。

本殿は大社造りの本殿です。
出雲大社では塀や周りの建物がじゃまをして本殿の上の方を遠くに見るしかできませんが、ここでは格好の良い形を間近ではっきり見ることができて、大社造りの迫力を感じました。

大社造りの本殿

境内ある巨大な杉「大杉さん」もすごいです。
幹周りは7メートル、高さは30 mもある大きな杉。そして、樹齢はなんと1300年といわれています。

大杉さん

境内にある塩ノ井は須佐神社の七不思議のひとつで、海から遠く離れた山の中にあるにもかかわらず塩ノ井は日本海と通じていると言われています。
満潮の時は塩の花をふくそうです。
 ※温泉が湧き出ているのではないかとの説もあります。

塩ノ井

他の七不思議は「相生の松」、「神馬」、「落ち葉の槇(まき)」、「影無桜(かげなしさくら)」、「星滑(ほしなめら)」、「雨壺(あまつぼ)」です。
神馬は必ず白馬に代わり異常を予知したといいます。今は神馬の像となっていました。

神馬

神社の横を流れる素鴨川が、なんとなく古代を思わせる感じがしました。
須佐神社は古風で素朴な力強さを感じさせる神社でした。