神在月の出雲大社におまいりしました。
自動車だと渋滞するだろうと予想し、一畑電鉄で出雲大社まで移動しました。
一畑電鉄 出雲大社前駅
出雲大社前駅はステンドグラスがはめ込まれたすてきな駅舎でした。
また、駅舎の隣には日本最古級のデハニ50形・52号車という古い車両が展示されています。中井貴一が主演した映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」に登場したという車両です。
出雲阿国
今回は、まず稲佐の浜へ行きました。
するとその途中に出雲阿国の墓と阿国寺(連歌庵)がありました。
歌舞伎の始祖とされる出雲阿国は晩年大社に帰り、尼となって、連歌を楽しんで余生を過ごしたそうです。
稲佐の浜
旧暦10月10日に神々は稲佐の浜から上陸されます。
今年の旧暦10月10日は11月22日でした。
この稲佐の浜で砂を取り、その砂は出雲大社の素鵞社(そがのやしろ)で出雲大社の砂と交換することができます。素鵞社でいただいた砂はお守りにしたり、庭や田畑にまいたりすれば神様のご加護がいただけます。
さっそく、砂を袋に詰めました。
出雲大社
いよいよ出雲大社におまいりです。勢溜の大鳥居の前には「神迎祭」「神在祭」の看板がありました。
今年(2023年)の神在月は11月13日から12月12日になります。
旧暦10月10日(11月22日)に稲佐の浜に上陸された神々は、11月23日から29日まで出雲大社で過ごされ、神在祭が行われます。
そして、旧暦の10月26日(12月8日)に万九千神社に立ち寄られた後、それぞれの国に戻られます。
パッと目に入る拝殿の注連縄。長さは6.5メートル、重さ1トンという巨大さです。
でもこれより大きいのが神楽殿の注連縄。こちらは長さ13メートル、重さ5トンと日本最大です。こんな大きいものをどうやって作るんでしょう?
神在月は全国の神様が出雲大社に集まられるということで社殿の横にある東西の十九社の扉が開きます。
神々がお泊りになるホテルのようです。
稲佐の浜から持ち帰った砂を交換する素鵞社は長蛇の列でした。
素鵞社にはスサノオノミコトがおまつりされています。スサノオノミコトは出雲大社本殿におまつりされている大国主命のおじいさんです。
素鵞社にはスサノオノミコトのパワーがありそうです。
素鵞社におまいりして、本殿の裏をぐるっと回ります。
そして、本殿の西側におまいりする場所が設けられています。
本殿の大国主命は西を向いておられるので、西側からおまいりすると大国主命と真向かいになって良いそうです。
普通の神社はニ礼ニ拍手一礼に対してニ礼四拍手一礼だったり、大国主命が西を向いていたりするなど、出雲大社はいろいろと変わったところがあります。また古代の出雲大社は16丈もの高さだったという説もあります。
国譲り神話などがあり、神秘な感じがする出雲にふさわしい神社だと思います。
遠い国々から海を乗り越え出雲にお集まりになられた神様が、和気あいあいと楽しい神在月をすごされると良いですね。