桜を見ながら蹴上インクラインから歩いて平安神宮に参拝しました。
蹴上インクライン
京都と琵琶湖を結ぶ琵琶湖疏水。鉄道や陸送が発達するまでは人や物を乗せて大活躍しました。
現在は、観光船として琵琶湖から京都へ一日5便、京都から琵琶湖へ一日6便が運行されています。
一度は乗ってみたいなと思います。
蹴上インクラインは蹴上船溜から南禅寺船溜まで、台車に船を乗せて運ぶ鉄道でした。その高低差は36メートル。インクライン (incline) は傾斜鉄道を意味します。
線路脇の桜並木は満開です。たくさんの人で賑わっていました。
ずっと歩いていくと南禅寺船溜です。
噴水は南禅寺船溜と蹴上船溜の高低差を利用して水を噴き上げています。
金色の迫力ある像がありました。
宮瀬富之氏が制作した「巨大な輝き」という像で、疎水を造ったパワーを人物に託して、琵琶湖からの恵みに感謝する気持ちを表したものだそうです。
平安神宮
仁王門通を歩いていくと大きな平安神宮の鳥居が見えてきます。
鳥居の朱色と桜のピンクがきれいです。
応天門の前の岡崎公園はフリーマーケットの人でにぎやかでした。
平安神宮のご祭神は桓武天皇と孝明天皇です。
桓武天皇は平城京から長岡京、更に平安京に遷都した天皇で、
孝明天皇は平安京で崩御した最後の天皇です。平安京の最初と最後の天皇がおまつりされているというわけです。
創建は明治28年(1895)。平安遷都1100年を記念して創建されました。
社殿は平安京の政庁、朝堂院が約8分の5の規模で再現されていて、門は朝堂院の応天門、外拝殿は大極殿を模して造られました。
これだけの大きさがあるのに、もとの8分の5。半分に近いです。1000年以上も前に、そんなに巨大な建物を作る技術があったとは驚きます。
続いて神苑に入ってみました。
ここも桜が満開です。桜のピンク、木々の緑、空の青。きれいです。
南神苑、西神苑、中神苑、東神苑で構成される神苑は、約1万坪という大きさです。七代目小川治兵衛という庭師によって造られました。七代目小川治兵衛は円山公園、無鄰菴(山縣有朋別邸)など、多くの庭を造っています。
神苑には白虎池や蒼龍池、栖鳳池がありますが、これらの水源は琵琶湖疏水でした。琵琶湖疏水はこんなところでも活躍しています。
飛び石で造られた蒼龍池の臥龍橋です。これは絶対に渡ってみたくなります。
でも、足を踏み外して落ちた人もいるのでしょうね。
栖鳳池は広々として向こうに泰平閣が見えます。美しい景色でした。
結婚式を挙げているカップルがいました。
こんなきれいな日で、満開の桜に囲まれた中での結婚式は、一生の思い出になると思います。
ご結婚、おめでとう!の声が掛かっていました。