嵐の富士小御岳神社

富士山五合目まで行きました。
強い雨が降っていて、たいへんでした。

富士大石ハナテラス

五合目に登る前に、河口湖畔にある富士大石ハナテラスに寄りました。
この時点で雨が降っています。富士山の姿は全く見えません。

でも、ここには富士山の集いモニュメントがあります。
全国の〇〇富士と呼ばれる山の石が集められて、富士山を形成しています。集められた山の数は全部で252。兵庫県からは三方富士(日高町)、播磨小富士(姫路市)、千種富士(千種町)、播磨富士(加古川市)などが選ばれていました。
富士山の日というのもありました。2月23日です。富士山の語呂合わせです。
エベレストの日はないのか、と探してみたら5月29日が「エベレスト登頂記念日」で、5月11日が「エベレスト日本人初登頂記念日」でした。

雨でしたが、ハナテラスに来たというので庭園を歩きました。
天気が良ければ、もっときれいなんだと思いますが、こんな天気でも花はきれいでした。

富士小御嶽神社

五合目はやはり土砂降りでした。
雨もさることながら、風が強い。傘なんか役に立ちません。
ちょっと歩いただけでびしょ濡れです。

せっかくここまで来たから、というので富士小御嶽神社にお参りしました。
富士小御嶽神社は富士山五合目に鎮座する神社です。

小御嶽神社は承平7年(937)に小御岳の山頂(富士山五合目)に創建されたということです。
現在の富士山ができる前には古富士と小御岳という2つの火山があり、それを土台にして噴火を繰り返してできたのが現在の富士山だそうです。
静岡大学防災センターの情報によると、富士山が誕生したのは今から10万年前。日本の火山の多くが数十万年から百万年の歴史を持っているのに比べると、若くて元気いっぱいの火山ということでした。8世紀以降、10回の噴火が記録されており、宝暦の噴火(1707年)から約300年のあいだ噴火が止まっています。
できれば、このまま噴火しないでいてもらいたいです。

小御嶽神社のご祭神は磐長姫命、桜大刀自命、苔虫命です。
桜大刀自命は木花開耶姫の別名です。木花開耶姫のお姉さんが磐長姫。また、苔虫命は磐長姫の別名のようです。
木花開耶姫は美しいが、磐長姫は醜い。でも長寿の神様とのこと。
神様方の関係も複雑です。

小御嶽神社は御中道巡りや山頂へと至る行程の拠点として、江戸の富士講をはじめ、多くの信者に崇敬されており、現在の社殿は昭和50年(1975)に造営されました。
ご神徳は家内安全、交通安全、商売繁盛、延命長寿、縁結びです。
一般的なもので、山や登山とは関係がないですね。
毎年7月1日に開山祭、8月17日に例大祭が行われるそうです。

それにしても大雨で風が強い日でした。
小御嶽神社の展望台からもまったく何も見えませんでした。
晴れてたら、素晴らしい景色が見れたのに。残念。