姫路市船津にご鎮座される正八幡神社を訪問しました。
船津という地名は保延7年(1141)に現れるという歴史のある地名です。
正八幡神社も天平17年(745)に宇佐八幡宮から分霊を勧請した。もしくは、貞観18年(876)に石清水八幡宮から分霊を勧請したともいわれる古い神社です。
御祭神は誉田別命、比咲大神、息長足姫命です。
鳥居をくぐって境内に入ると、ちょっと神秘的な感じがする鎮守の森になっていました。訪問したのは7月の暑い日だったのですが、高い木々が陽の光を遮ってくれて、森の中は静かで涼しい場所でした。
森を進むと、正八幡神社の神門です。
夏越の祓えで茅の輪が建てられていました。
一礼して、輪をくぐって左へ、もう一度輪をくぐって今度は右へ、さらに輪をくぐって左へまわり、最後に輪をくぐって拝殿へ行きます。
無病息災。この暑さにも負けないで、健康でいきたいものです。
拝殿の中にはたくさんの絵馬が掲げられていました。
中には江戸時代のものもありました。
そして、正八幡神社といったら龍王舞を忘れるわけにはいきません。
龍王舞と書いて「じょまいじょ」と呼びます。10月の秋祭りで6台の大屋台の屋台練りとともに龍王舞が奉納されます。
舞人1人、笛5人、太鼓1人で演じられますが、舞人の格好がなんともユニークです。
真っ赤な衣装。頭には先端が尖った帽子を被り、目は黄金色。鼻は天狗のように高く、2.3メートルの鉾を持って、「ソーライ」の掛け声に合わせて踊ります。
天正19年(1591)の記録に「観音舞」とあり、450年の長きにわたって継承されてきた文化です。
「じょまいじょ」が披露される秋祭りは10月の第2土曜・日曜です。
一度見てみたいと思いました
そして、「じょまいじょ」がいつまでも継承されることを祈りたいですね。