滋賀県東近江市、赤神山の中腹にご鎮座されている太郎坊阿賀神社に登ってきました。
すごい石段でした。
参道入口にある一の鳥居をくぐって太郎坊宮へ向かいます。
鳥居のずっと向こうに見える山が赤神山です。
鳥居をくぐったところに石碑があり、太郎坊宮の説明がされていました。
通称は太郎坊宮
ご祭神は正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのおおかみ)
御神徳は勝運授福
長い名前だけれど、「勝」の字が2つも入った強そうな神様です。
二の石鳥居の手前には御神田がありました。
5月に田植えされた御神田では豊かに稲が実っています。
正面の山が赤神山で、中腹に見えるのが太郎坊宮の建物です。
あんなところまで登れるのか?と不安になりました。
いよいよ太郎坊宮まで石段を上がっていきます。
看板には本殿まで742段、山上駐車場まで491段と表示されていました。
実は山上駐車場まで車で行くことができるのです。
しかし、ここまで自転車で来ています。今回は石段を上るしかありません。
最初の石段を上ると成願寺です。
延暦18年(799)に最澄によって建立されたと伝えられています。
成願寺までの石段はたいしたことがありません。
ここからが本番です。
前をカップルが上がっていきます。意外と多くの人が石段を登っています。
鳥居脇の碑には「本社まで200メートル」。まだまでです。
途中からは鳥居の中を上がっていきます。
中門を過ぎて、赤い建物が目に入り、やっと終わりが見えてきました。
参集殿に到着しました。
お土産なども売っています。
ブラブラ見ていると、レスリングの吉田沙保里さん、100メートルランナーの桐生選手。さらにももいろクローバーZの張り紙があります。みんな、太郎坊宮に来ていました。
ももいろクローバーZはライブイベントの成功を祈願したそうです。
太郎坊宮の御祭神 正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊という長い名前には「まさにわたしは勝った。朝日が昇るように速やかに勝ちを得た」という意味があるそうです。
まさに勝利の神様ですね。
参集殿から拝殿までさらに石段が続きます。
拝殿を過ぎると夫婦岩が現れてきます。
夫婦岩の手前には源義経が腰掛けたという「義経の腰掛岩」がありました。
太郎坊宮の太郎坊は天狗の名前です。そして蔵馬の天狗・次郎坊のお兄さんだとか。
義経は鞍馬の天狗について武者修行をしました。
平家を滅ぼすために鞍馬天狗のお兄さんである太郎坊の助けも借りようと考えたのかもしれません。
夫婦岩は大きな岩です。その岩が真っ二つに割れて、人が一人通れるスキマがあります。
自然の不思議ですね。
神様しかこんなことはできないでしょう。
無事に夫婦岩の通路を通ると本殿です。
ここに正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊がおられます。
特に勝負するようなものはないので、今後の健康を祈っておきました。
本殿から少し下にある一願成就社でもお祈りし、裏坂を下っていくと最初に上ってきたところに合流します。
上から見ると、この石段は本当にすごいですね。
足でも踏み外して、転がり落ちるととんでもないことになりそうです。
脚はかなり疲れていたので、しっかり手すりにつかまって降りました。
無事に帰れてよかった~。