黒部峡谷トロッコ電車

黒部峡谷トロッコ列車に乗りました。
本来は宇奈月駅から欅平駅を往復するのですが、今年は能登半島地震の影響で猫又駅までの折り返し運転を行っています。
トロッコ電車なので小さい駅だろうと思っていたのですが、宇奈月駅は大きな駅舎でした。
たくさんの観光客が来ていました。

駅舎の前にはトロッコ電車が展示されています。
列車は窓がない車両と窓付き車両の2通りあります。
天気が良い日だと、窓がない方が気持ちよさそうです。

切符売り場です。
猫又駅までの往復で120分。猫又駅で20分のトイレ休憩があるとのことです。
往復とも同じ列車に乗らなければなりません。料金は大人2820円、子供1420円です。
列車に乗る人はすでに切符を買っていたみたいで、最後の列車だったこともあって、切符売り場はちょっと閑散としていました。

トロッコ電車に乗り込みます。
満員でした。トロッコ電車は黒部川の右岸を走るので、猫又行きは電車の右側に座るのがおすすめです。

出発して、すぐに列車は山彦橋をわたります。
旧山彦橋は遊歩道になっています。橋の長さは160メートルもあります。

旧山彦橋

黒部川沿いを走るトロッコ列車からいろいろな橋を見ることができます。
猿専用の吊橋までありました。
猿の吊橋の両脇には柵、手すりがありません。猿は怖くないのでしょうね。

中央の細い線のようなものが猿橋

新柳河原発電所はヨーロッパのお城のような形をしています。
湖に浮かぶ西洋の城をイメージして設計されたそうです。平成5年に運転が開始され41,200kWの発電能力を持っています。

新柳河原発電所

冬の間、宇奈月駅から発電所まで歩くための冬季歩道が線路脇にあります。
豪雪でも歩けるようにトンネルになっていました。欅平までの20キロメートルを6時間かけて歩いていくそうです。たいへんだと思います。
電気を作ってくれている発電所の方々に感謝です。

トンネルになった冬季歩道

終点の猫又駅です。
本来、この駅には停まらないそうですが、今年はここで折り返し運転をしています。
ここにはショベルやクレーンなど建設用重機が置かれていました。
こういった重機はバラバラに分解してトロッコ電車で運搬し、ここで組み立てているそうです。
全国で「猫」の文字が入った駅はこの猫又駅だけだそうです。
そして「猫又」の名前は妖怪猫・猫又からつけられたとか、「ネズミ返しの岩壁」で猫も引き返した(猫も又)ためとか。
なんだかいわくがありそうです。

猫又駅の重機たち

今回は欅平まで行けない代わりに、通常は降りられない猫又駅で降りることができました。
しかし、やっぱり終点の欅平まで行ってみたい。
いつになるかわかりませんが、その時を楽しみに待ちたいと思います。