宝塚市の清荒神清澄寺にお参りしました。
阪急宝塚線の清荒神駅から自動車道を自転車で走っていっても良かったのですが、今回は清荒神まで続く「龍の道」という参道を歩いていきました。
距離は約1.3キロメートル。商店街を抜け、鳥居をくぐって、清荒神まで続いています。
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鳥居の前の道は有馬街道です。
荒木村重の乱で有岡城から救出された黒田官兵衛は、この道を通って有馬へ運ばれ、温泉で養生したそうです。
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山門近くの参道には露店が並んでいます。
駅からここまで、いろいろなお店が並んでいるということは、清荒神の人気が高くて人が集まってくるからでしょうね。
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山門の周りの木は紅葉が始まっていました。
清荒神は真言三宝宗の総本山にして、三宝荒神王などの神様もおまつりする神仏習合のお寺です。
宇多天皇の勅願寺として寛平8年(896)に創建されました。
右手にある石柱には宇多天皇より下賜された「日本第一清三寳大荒神王」という称号が刻まれています。
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境内の大銀杏もすっかり黄色くなっていました。
樹齢は400年。宝塚市の天然記念物に指定されています。
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三宝荒神王や大聖歓喜天をおまつりする天堂です。
三宝荒神・歓喜天尊の合行如法浴油供(ごうぎょうにょほうよくゆく)という秘法が毎日行われているそうです。
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拝殿の裏手に回ると「荒神影向の榊」があります。
清澄寺が開山されたときに三宝の加護を祈るために荒神をおまつりしたところ、榊の木に荒神の姿が映ったという伝説があります。
この榊にあるお賽銭は持って帰ることができるそうです。榊の前にある案内板には次のように書かれていました。
持ち帰ったお賽銭を、使わないで大事にお守り代わりに持っていると、良縁に恵まれるといわれています。
ただし、次回のお参りの際は、お礼としてお賽銭を2倍にしてお返しします。
※お賽銭は備え付けの棒で「一人一個預かる」、もらう訳ではありません。
ユニークですね。どうやったら、こういう風習が生まれるのかと思います。
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「火箸納所」にはたくさんの火箸が積み重なっていました。
三宝荒神王は「かまどの神様」。厄年の人が火箸で厄をつまみ出してもらい、厄が明けたら火箸をここに納めます。
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火箸がびっしりたまっています。何本ぐらいあるんでしょうか。
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本堂前の大きな一願地蔵尊は水掛け地蔵様です。
このお地蔵様の頭上にまでひしゃくの水をかけて、一つだけ願い事をすると、願いが叶うといわれています。
こんな大きなお地蔵様の頭まで届くように水をかけるのは。そんなことができるのでしょうか。
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本堂には本尊・大日如来がおまつりされています。
宇多天皇は讃岐国の名工・定円法眼に曼陀華の香木で本尊大日如来像を刻ませたといいます。
現存する本尊は室町時代初期の作と考えられています。
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本堂の脇の道を通って奥に進むと鉄斎美術館・聖光殿、龍王滝です。
鉄斎美術館・聖光殿は残念ながら休館していました。
龍王滝は小さな滝で、おまつりされているという不動明王は見つけられませんでした。
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秋晴れの気持ちの良い日に清荒神におまいりしましたが、たくさんの人が訪れていました。
荒神影向の榊や火箸など、ユニークで楽しい清荒神でした。