前からやってみたいと思っていた神戸八宮巡りをしてみました。
- 一宮神社(北野坂から少し入ったところ)
- 二宮神社(唯一、三宮駅の東側にある)
- 三宮神社(元町の大丸の前)
- 四宮神社(兵庫県庁の北側)
- 五宮神社(平野にある)
- 六宮神社(八宮神社内に合祀されている)
- 七宮神社(ハーバーランド駅から西へ歩く)
- 八宮神社(中央図書館の南側)
この八宮は生田神社の末社で、生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)ともいうそうで、おまつりされている神々は天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)が誓約して生まれた五男三女神だそうです。
一宮神社

北野坂を少し上がったところを東の方に入ると一宮神社がおられます。
ご祭神は田心姫命(たごりひめのみこと)です。
数名の方が参拝されていました。

拝殿の奥に鎮座されているのは摂社の伊久波神社(いくはじんじゃ)。4世紀頃、この地を治めていた豪族、伊久波戸田宿禰命がおまつりされています。
4世紀なのでかなり古い時代の神様です。

二宮神社

二宮神社は三ノ宮駅の東側に位置しており、三宮駅に最も近いのではないでしょうか。
ご祭神は天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)です。

石像に祈れば良縁と子宝に恵まれ、おなかをさすれば安産間違いなしという「おイネ狐」がおられました。

境内にある椋白龍社は白龍大神をお祭りしている神社です。創建は昭和30年。夢に白蛇が現れ、「社を建て祀ってくれれば、天界に昇り龍となり、人々の願いを叶えよう」という話が相次いで寄せられ、実際に椋の木に白蛇が現れるという不思議があって創建されたそうです。
現代の奇跡ですね。

駅に近いからか、家族連れなど、たくさんの参拝者がおられました。
嵐の二宮和也さんとの「二宮」つながりで聖地となったことがあるようです。
三宮神社

三宮神社は大丸の前にご鎮座されていて、神社の前をたくさんの人が行き交っています。
ご祭神は瑞津姫命(たきつひめのみこと)で、航海の安全、商工業の守り神、知恵授けの神様として崇敬を受けてきた神社です。
三宮の地名はこの神社の名前からつきました。
ここは神戸事件が勃発した地でもあり、境内には大砲が置かれています。

四宮神社

四宮神社は兵庫県庁のすぐ北側に御鎮座されています。
四宮神社のご祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)です。神社はビルとビルの谷間にあるのですが、朱色の社殿がきれいで、存在感をアピールしています。

境内には巳神社があります。
ご祭神の市杵島姫命にお仕えする白蛇をおまつりし、七日ごとまたは巳の日ごとにお参りして、好物の玉とお神酒をお供えすると一願成就が叶うようです。
たくさんのシロヘビが供えられていました。

ここには数人の女性グループが参拝をされていました。
意外と参拝客がいるのだと感心しました。
五宮神社

五宮神社は平野にあり、四宮神社からだと徒歩約20分。しかも六甲山に向かう上り坂で疲れました。
五宮神社のご祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)です。
境内の説明板によると、「神功皇后の三韓征伐の帰途に巡拝された一社で、出雲国能美郡天穂日神社と関係があって、平野一帯の氏神としてまつられている」とのこと。

今までの街の中にあった神社と違って地元の神社という感じがしました。
八宮神社と六宮神社

八宮巡りは1から8まで順番通りが良いということですが、六宮神社は八宮神社と合祀されているので、一度に2つの神社におまいりできます。
八宮神社のご祭神は熊野杼樟日命(くまのくすびのみこと)で六宮神社は天津彦根命(あまつひこねのみこと)です。

六宮神社、八宮神社ともに江戸時代は別の場所にあったのが、明治になって学校を建設するために現在地に遷座されました。
本殿を2つの部屋に分けて六宮神社と八宮神社の神様がそれぞれおられるそうです。
七宮神社

七宮神社はJR線より南に位置し、神戸駅より西に位置しています。
この神社は三ノ宮から一番遠いところにあります。
七宮神社のご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。
平清盛の経ヶ島築造伝説の話が説明板にありました。
清盛が経ヶ島築造の工事を進めるにあたり、暴風雨でなかなか進まないのを不審に思い、調べたところ、築造に必要な土砂を取っていた塩槌山に住む神が怒って暴風雨を起こすことがわかり、そこにあった神社を現在の七宮町に移築し祀ったところ、無事築造できたと謂われています。
境内説明板より

七宮神社のご祭神である大己貴命は天照大神と素戔嗚尊の五男三女神の一員ではありません。
七宮神社は大輪田の泊にも近いので、平家との関係が深いように思いました。
バス、地下鉄を使ってなんとか八宮をまわることができました。
歩いた歩数は2万歩を超え、ヘトヘトです。
しかし一つのことを成し遂げたということで、達成感を覚えました。