淡路・おのころ島神社

大鳥居

アワイチの途中、おのころ島神社に参拝しました。
国生みの伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)が御祭神です。
神社の前には巨大な鳥居が建っています。
大きさは高さ22メートル、幅が31メートル。日本三大鳥居の一つに数えられるそうで、あとの二つは平安神宮(京都)と厳島神社(広島)とのことです。大きさで言うと、例えば最上稲荷(岡山)の大鳥居は高さ28メートルもありますから、この三大鳥居は大きさだけで決められたものではなさそうです。

社殿への石段

社殿へ登る石段の脇に「孝と文化の道」というのがありました。
川端康成の言葉が刻まれた石碑などが建っており、「イカヅチの神」の名がついた石が鎮座されています。石の周りを時計方向に3周まわり石の右肩を3周なでると、進むべき道を教えてくださり、反時計方向に3周回って石の左肩を切るように3回切ると、悪縁が切れて良縁をむすぶことができるそうです。
どちらにしようかと考えましたが、この際、両方ともやったほうが良いという結論に達しました。

イカヅチの神

石段を登ると紅白のロープが結ばれた「セキレイ石」があります。
イザナギとイザナミのお二人は、この石の上につがいのセキレイが止まり、夫婦の契りを交わしているのをご覧になり、夫婦になられて国生みをされたとのこと。
鳥の交尾というより、鳥が鳴き声や動作で相手を求める姿に触発されたのだと思います。
セキレイ石に結ばれた紅白のロープには意味がありました。
新しい出会いを求める人は最初に白いロープを、次に赤いロープを握って祈りを込める。
絆を深めたくて二人できた場合は、男性が赤いロープを、女性が白いロープを握って祈る。
絆を深めようと一人できた場合は最初に赤いロープ、次に白いロープを握って祈る。
ちゃんと注意してやらないといけないです。順序を間違えると、正反対の結果になって大問題になってしまいそうです。

セキレイ石

拝殿はさほど大きくありませんでした。
おのころ島神社が建っているのは少し小高い丘ですが、この丘こそ国生みの聖地の丘とのこと。
お二人が天の浮橋に降り立ち、天の沼矛で海原をかき回したとき、その矛より滴る塩が固まって島になったのがおのころ島と伝えられています。
最初は小さな丘だったのが発展して日本列島を形成したという壮大な物語の舞台ですね。

拝殿

おのころ島神社から少し西に行ったところに「天の浮橋」と「葦原国」があります。
天の浮橋は伊弉諾命と伊弉冉命のお二人が降り立ったところです。
柵の中には小さな石が安置されていました。

天の浮橋

天の浮橋からさらに西方の畑の中に「葦原国」の石碑が建っています。
石碑の周りの畑では淡路島特産の玉ねぎが育てられているようです。 このあたりは昔から農作物が豊富に収穫できて、豊穣の地だったからこそ五穀豊穣の沃土という葦原国の言い伝えが生まれたのではないかと思います。

「葦原国」の石碑