中国杭州

中国杭州へ行ってきました。
上海から中国新幹線で約1時間です。
宿泊したのは西湖の近くのホテルです。時間の関係で観光はできなかったのですが、西湖の周りを散策することができました。

早朝、湖の周りには多くの人が集まり、中国式ラジオ体操、太極拳、踊りなどを思い思いに楽しんでいました。

杭州は古くからの歴史ある街です。
西湖はユネスコの世界文化遺産に登録されており、「西湖十景」という風光明媚な景色が楽しめる観光地です。

十景はそれぞれ四字熟語で名前がつけられています。
蘇堤春暁(そていしゅんぎょう)
曲院風荷(きょくいんふうか)
平湖秋月(へいこしゅうげつ)
断橋残雪(だんきょうざんせつ)
柳浪聞鶯(りゅうろうぶんおう)
花港観魚(かこうかんぎょ)
南屏晩鐘(なんぺいばんしょう)
雷峰夕照(らいほうせきしょう)
双峰挿雲(そうほうそううん)
三潭印月(さんたんいんげつ)

十景の中で、「柳浪聞鶯(りゅうろうぶんおう)」だけは訪問することができました。
「柳浪聞鶯」では春の柳の風景と鶯の鳴き声を楽しむことができるとされています。
門の向こうには木々と池が織りなす幻想的な風景が広がっていました。

十景には入っていませんが集賢亭という建物があります。清朝時代(1644-1911)の建物で、2012年に豪雨により倒壊したものの、すぐに修復されたそうです。
建物と背景に広がる西湖の景色が美しいです。

杭州に関係があった有名人の像がありました。

マルコ・ポーロ

13世紀のイタリアの商人、マルコ・ポーロは杭州を訪れています。『東方見聞録』の中で、杭州を「世界で最も大きく、最も高貴で、最も富み栄えた都市」と絶賛しています。
マルコ・ポーロが訪れた700年前の杭州も、きっとステキな場所だったのでしょう。

白居易

唐代の詩人として有名な白居易は杭州の長官を務めた政治家でもありました。白居易は西湖の治水事業や農業の振興を行ったそうです。詩人のイメージしかなかったので、意外でした。
この像は杭州を去る白居易と、見送る地元の人との最後の別れを表しています。善政を敷いた白居易は地元の人に慕われたようです。

西湖からホテルに戻る途中、号砲が鳴り響きました。
大勢の人が走ってきます。ランニング大会が開かれていました。
ランナーたちは笑顔で、和気あいあいと走っていきます。

道路を走る電気自動車が多い。バイクはすべて電動で、音もなく忍び寄ってくるので、ちょっと怖い。繁華街で食事やショッピングをしている人たちは全く日本人と変わらない。
西湖の周りで体操や散歩をしている人たちは楽しそう。

中国に対していろいろな評価はあると思いますが、今回、訪問してイメージが変わりました。