神戸市垂水区にある多聞寺にお参りしました。
神戸十三仏霊場の第十番の札所で阿弥陀如来の寺です。
貞観2年(860年)、慈覚大師円仁によって開かれたと伝えられています。
山号は吉祥天。本尊は毘沙門天です。

今回はあいにく花の季節ではありませんでしたが、多聞寺は「こうべ花の名所50選」に選ばれており、5月の開花期には心字池にカキツバタが咲き誇るそうです。

本堂でお参りしていると、音楽が聞こえてきました。
仏教の「声明(しょうみょう)」とキリスト教の「グレゴリオ聖歌」を融合させた宗教音楽だそうです。

気になって、それぞれの特徴を調べてみました。
声明
インドから中国を経て日本に伝わった、仏教の儀式で唱えられる声楽。
基本的にアカペラで、お経に独特の節回しをつける。
言葉はサンスクリット語、漢文、日本語が使われる。
「揺(ゆり)」と呼ばれる細かいビブラートや、微分音(ピアノの鍵盤の間にあるような音)を多用するのが特徴。
グレゴリオ聖歌
ローマ・カトリック教会で伝統的に歌われてきた単旋律の宗教音楽。
無伴奏で、ラテン語で歌われる。
規則的なリズムを持たず、言葉のアクセントに従って流れるような旋律が特徴。
耳を傾けていると、ゆったりとした落ち着きを感じました。
東洋と西洋のまったく異なる音楽が、特別にアレンジされたわけではないのに、自然に調和して美しい音楽になるのは不思議ですね。
境内の向こうには垂水のマンション群が見えました。
この音楽を聞きながら、多聞寺の静けさと、近代的な建物の対比がとても印象的でした。




















