京都府八幡市に「らくがき寺」と呼ばれる寺があります。「らくがきとはどういうこと?」と興味がわいたので、見学させてもらいました。
場所は石清水八幡宮の近く、八幡吉野垣内(やわたよしのがいと)です。
「垣内」を「がいと」と読みますが、かつての荘園の区画や、垣で囲まれた地頭や名主の屋敷、あるいは開墾地を指す言葉だそうです。
お寺の入り口には「らくがき寺 単伝庵」の碑が立っています。

単伝庵の宗派は臨済宗です。
正徳元年(1711年)に再建され、昭和32年(1957年)に大黒堂が建立されました。
このとき、大黒堂の復興に協力してくれた多くの人々の願いが叶うようにと、当時の住職が「らくがき祈願」を始めました。

祈願料を納め、大黒堂内の白壁に「らくがき」します。
何を書いてもいいわけではなく、次のようなルールがあります。
- 一番大事な願い事を書く。
- 所定の範囲に書く。(木枠内のスペースに書き込む)
- 備え付けのサインペン以外は使用禁止。
- 白壁以外のところに書いてはいけない。
- 祈祷票に住所氏名を記入する。
- 参拝料・祈祷料は賽銭箱に入れる。
- パンフレットは持ち帰り自由。
- 自分の書き込み以外は撮影禁止。
壁は年一回、大晦日に塗り替えられ、毎年新たな「らくがき(願い)」が書き込まれます。

堂内に入ると、壁一面にたくさんの「らくがき」が書き込まれていました。
非常に斬新で、温かみのある願掛けの方法だと感じました。



















