神戸異人館街・三本松不動院

神戸市北野のお洒落な異人館街。
「風見鶏の館」や「うろこの家」など、30軒あまりの異人館が残されています。

ここではスターバックスも異人館風です。というより、明治時代に建てられた洋館がスターバックスとして利用されています。

そんな異人館街ですが、最も北にある不動坂の厳しい急坂(最大勾配10〜15%)を登りきったところに「三本松不動院」という寺院が現れます。
その雰囲気は、周りの異人館街と全く異なっています。

「北野山三本松の由来」の説明板と神戸市の資料などを元にすると、次のような歴史があるようです。

  • 大正初期: かつて「北野の三本松」として親しまれた3本の巨松があったが、一帯が外国人宅地になったことで1本が伐採される。
  • 昭和6年(1931年): 台風によって2本目が倒木。その際、偶然にもここが横穴式石棺を持つ「三本松古墳」であることが判明。
    古墳の墳上から「大峯三十一度 福音宝印慶長十二年」の文字が刻まれた石が見つかっており、ここは行者塚とも呼ばれる。
  • 昭和14年(1939年): 最後の1本も倒木の危険から伐採され、松は姿を消す。

「北野山三本松の由来」の説明板によると、古墳発見後に霊夢を見た岡田隆浄氏が「霊石生不動明王」という不動明王を自ら彫り上げたそうです。 

境内には、この「霊石生不動明王」をはじめ、数多くの石碑や石仏が安置されています。 

境内はコンパクトながらも、一歩足を踏み入れれば異人館街の喧騒を忘れさせる、独特で厳かな雰囲気が漂っていました。