子授けの神様・岡﨑神社

京都市左京区に鎮座する岡﨑神社は、延暦13年(794年)の平安京遷都の際、王城鎮護のために建立された神社です。

ご祭神

  • 速素戔嗚尊(すさのをのみこと)
  • 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
  • 三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)

境内の至る所にうさぎの姿が見られます。
岡﨑神社では、主に下記の理由から、うさぎが「神の使い」とされています。

  1. 創建当時、神社の周辺は野うさぎの生息地で、たくさんのうさぎがいたこと。
  2. 平安京の東(卯の方位)を守る場所だったこと。(かつて、岡﨑神社は「東天王」と称されていた)
  3. ご祭神の速素戔嗚尊と奇稲田姫命に「三女五男八柱御子神」という、多くの子供が生まれたことが、多産なうさぎのイメージに結びついたこと。

このように、岡﨑神社は子授け・安産祈願に霊験あらたかな神社として知られています。

手水舎には黒御影石で作られた「子授けうさぎ」が配されています。「月を仰ぎ、体に力を満たしたうさぎ」です。「子授けうさぎ」の周りには子授け、安産を祈願する絵馬がびっしりと並んでいます。

「子授けうさぎ」のパワーで、みなさんの願いが叶うとすばらしいですね。

拝殿の前には狛犬ならぬ「狛うさぎ」が鎮座しています。

提灯にもうさぎが描かれていました。

なお、神社入り口の説明板には、延暦13年(794年)の創建後、「貞観11年(869年)に播磨国広峯から祭神を迎え祀った」ことが記されています。
広峯とは姫路市の「広峯神社」のことで、祭神は「牛頭天王(ごずてんのう)」のことだと考えられます。
これは、当時流行していた疫病を鎮めるため、広峯神社に祀られていた牛頭天王が姫路から京都へ勧請され、「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が行われたという歴史的背景と重なります。

その後、「祇園御霊会」は現在の「祇園祭」となり、牛頭天王は八坂神社(明治以前は「祇園社」)で祀られるようになりました。

「牛頭天王」は「すさのおのみこと」と同一視される神様なので、岡﨑神社も牛頭天王の勧請と深い関わりがあることがうかがえます。

「牛頭天王」と聞くと、なんだか怖い印象を受けますが、かわいらしいうさぎに囲まれ、子授けや安産のご利益で人々を温かく見守ってくれる神社として親しまれている姿に、明るい気持ちになれました。