生駒聖天・宝山寺

生駒聖天・宝山寺にお参りしました。
宝山寺は標高642mの生駒山の中腹にある日本三大聖天の一つです。

日本三大聖天
妻沼聖天山 歓喜院(めぬましょうでんざん かんきいん):埼玉県熊谷市
待乳山聖天 本龍院(まつちやましょうてん ほんりゅういん):東京都台東区
生駒山 宝山寺(いこまさん ほうざんじ):奈良県生駒市

鳥居前駅からケーブルカーに乗ります。この「生駒ケーブル」は大正7年(1918年)に開業した日本初のケーブルカーです。
かわいらしい形をした「ミケ号」、「ブル号」がお客さんを運びます。

「ミケ号」

宝山寺駅で下車して、ここから宝山寺までは参道を歩きます。
参道と言っても、宝山寺までずっと石段が続きます。

参道

どこまで続くんだろうと思いながら足を進めると、大きな鳥居が見えてきました。この鳥居はふもとの生駒駅の近くに立っていた「一の鳥居」で、駅前再開発事業の際にこちらに移築されました。

一の鳥居

お寺なのに鳥居?と思いましたが、宝山寺では「天部の神様」をお祀りしており、参拝者の身を清めるために鳥居が設けられているそうです。

天部の神様
仏教に取り入れられた、インド出身で天界というはるか上空の世界に住んでいるとされる神様。仏法を守り、世の秩序を支える役割を担う。

鳥居をくぐり、さらに石段を上っていくと宝山寺の総門に到着です。ケーブルカー「宝山寺駅」からここまで約10分かかりました。

総門

境内へと続く石段を上ると、そこはまるで別世界。
巨大な岩肌を背景に、複雑に立ち並ぶ伽藍の姿。息を呑む光景が広がります。
中央にあるのは宝山寺本堂。奥に見える特徴的な屋根の形をしているのが、歓喜天をお祀りする聖天堂です。

境内

本堂には湛海律師により作られた不動明王像が本尊として祀られています。

本堂

大聖歓喜天をお祀りする聖天堂は明治時代に再建されたものです。
大聖歓喜天は象の頭をしたヒンドゥー教のガネーシャに相当する神様で、商売繁盛、財運・開運、夫婦・人間関係円満などのご利益があります。

聖天堂拝殿

伽藍の背後にそびえ立つ巨石は般若窟と呼ばれ、役行者や弘法大師が修行を積んだ場所です。いかにも神様がいそうな雰囲気を醸し出しています。
般若窟へも行きたかったのですが、危険ということで通行が禁止されていました。

般若窟

奥の院があるので、そちらにも寄ってみました。
奥の院までは石段が続きます。宝山寺ではどこへ行くにも石段がついてきます。

奥の院へ続く石段

奥の院には奥の院本堂、開山堂、開山廟、大黒堂、白龍弁財天社などがあります。

延宝6年(1678年)、50歳のときに宝山寺を開いた湛海(たんかい)律師は、「形は生駒の嶺に留まり、衆生を済度せん」との遺告(ゆいごう)を残し、正徳6年(1716年)に88歳の生涯を閉じられました。

開山堂

石段ののぼりおりは疲れましたが、般若窟をバックにした伽藍の佇まいは本当に素敵でした。多数の参拝者と、お寺の世話をされている方々もたくさんいらして、信仰が息づいていることを感じられました。