奈良市菅原に鎮座する菅原天満宮は日本最古の天満宮とされています。

神社前に掲げられた「菅原天満宮略記」には次のことが紹介されています。
- 菅原天満宮は菅家発祥の地にある。
- ご祭神は天穂日命(あめのほひのみこと) 、野見宿禰命(のみのすくねのみこと)、菅原道真公。
- 創建は不詳だが、菅家一系の三柱が祀られていることから、古くから存在していたと考えられる。
- 天穂日命は菅原家の始祖とされる。
- 史上初めての天覧相撲で当麻蹴速(たいまのけはや)に勝ったことで知られる野見宿禰命は、殉死の代わりに埴輪を作ることを提案し、「土師臣」の姓を賜った。
- 天応元年(781年)に、子孫の土師古人(はじのふるひと)らが、居住地の名である「菅原」に改姓を願い出、勅許された。
- 古人から3代あとの承和12年(846年)に菅原道真公が生まれた。
- 菅原道真は出世したが、藤原氏との争いに敗れて大宰府に左遷され、延喜3年(903年)薨去した

境内にはたくさんの牛がいました。

角が生えている強そうな牛もいて、牛と言ってもさまざまな姿があるのですね。

境内には筆塚があります。
学問の神様である菅原道真公にあやかったのだと思いますが、毎年春分の日に「筆まつり」が行われ、毛筆の元祖への感謝と書道発展が祈願されます。同時に「筆の市」が開催され、先着順ですが古くなった筆を新しい筆と交換してくれるそうです。

神社から徒歩数分の所に「天神堀」という小さな池があります。
道真公の母が京都から里帰りし、道真を出産したときに産湯に使った池という言い伝えがあります。

菅原道真公の誕生地としては京都の菅原院天満宮神社や吉祥院天満宮も候補地で、実際にどこで生まれたのかは明確になっていません。
菅原天満宮や喜光寺があるこのエリアは、地名に「菅原」がつきます。天応元年(781年)に、土師古人(はじのふるひと)らが、地名にちなんで「菅原」に改姓したということですから、「菅原」という地名は少なくとも1200年以上は続いていることになります。
菅原天満宮のご祭神の天穂日命、野見宿禰命は土師氏(菅原氏)の祖神です。道真公がここで生まれたかどうかは不明ですが、菅原天満宮および菅原エリアが菅原氏と密接な関係にあったことがうかがえます。


















