豊川の三明寺におまいりしました。
大宝2年(702)、三河国に行幸された文武天皇が、この地で病にかかったが、弁財天の霊験で回復したことから創立されたと伝えられています。
平安時代末期に兵火にかかり焼失。
南北朝時代に後醍醐天皇の皇子無文元遷が、遠州方広寺行く途中に、ここに立ち寄り、その荒廃を嘆いて再興されたとされています。
三明寺は臨済宗の禅寺ですが、山門ではなく鳥居があります。
三重塔は高さ14.5m。享禄4年(1531)に建造されました。国の重要文化財に指定されています。第一層と第二層が和様、第三層が禅宗様になっているのが全国的にも珍しいそうです。
本堂へ向かう途中に石橋があり、池がきれいでした。
本堂は正徳2年(1712)に再建されたもので、天井には絵が描かれています。
豊川は豊川稲荷が圧倒的に有名ですが、歴史は三明寺のほうが古いようです。