兵庫県宍粟市の揖保川沿いに「与位の洞門(よいのどうもん)」があります。
田井地区と与位地区を結ぶ、2つの短いトンネルが連なる道です。

トンネル手前にある説明板では次のように紹介されていました。
- 田井から与位に向かう道には2つの巨岩があり、かつては交通の難所だった。
- 岩に穴を開け、そこに桟橋を架けて通行していたが、洪水が起きるたびに桟橋は流出した。
- 明治36年(1903年)、2年の歳月をかけて、村人たちの手によってトンネルが掘削された。
- 昭和初年に荷車が通れるよう拡張され、昭和43年(1968年)には大型車も通行できるように改修された。
トンネルが開通する以前は、この巨大な岩が完全に道をふさいでいたのでしょう。
手掘りでの工事は、想像を絶する困難だったに違いありません。

対岸から、その巨岩の様子がよくわかります。
本当に大きな岩です。

よく見ると、桟橋時代に開けられたと思われる穴が確認できました。
この穴を開けるためには、揖保川の川面側から作業を行う必要があります。この工事もまた、並大抵の苦労ではなかったはずです。

平成21年(2009年)、新たに「よいたいトンネル」が完成したことで、与位の洞門はその役目を終えました。


















