五色塚古墳

五色塚古墳は兵庫県最大の前方後円墳です。墳丘の全長は194m、後円部の高さは19m。
造られたのは4世紀後半と考えられています。

兵庫県立考古学博物館の模型

兵庫県の古墳の大きさランキング
 第1位 五色塚古墳(神戸市)
 第2位 雲部車塚古墳(丹波篠山市)
 第3位 壇上山古墳(姫路市)
 第4位 池田古墳(朝来市)
 第5位 玉丘古墳(加西市)
 第6位 行者塚古墳(加古川市

五色塚古墳は明石海峡を望む高台に造られ、茸石は淡路島から運んできたものといわれていることから、この古墳に葬られているのは明石、淡路島を支配した豪族だったと考えられています。

五色塚古墳・小壺古墳は、須婚から明石にかけての海岸線が最も突出したところに造られています。

項頂からは、明石海峡をへだてて淡路島が望め、右手に播磨灘、左手に大阪湾、天候がよければ小豆島や紀伊半島·友ヶ島まで望むことができます。現在は眼前に埋立地が広がりますが、五色塚古墳·小壺古墳が造られた頃の海岸線は国道2号線付近で、海を見下ろす位置にあたります。そのため、明石海峡を中心とした海陸交通要衝の地を支配した人物が排られているのではないかと考えられます。

説明看板より
明石海峡大橋
天気が良ければ和歌山まで見えるらしい

埴輪がズラッと並んでいます。五色塚古墳には2,200個の埴輪があったと推定されています。

小壺古墳

五色塚古墳の隣に小壺古墳があります。
この古墳は円墳で、直径は70m、高さは8.5m。造られたのは五色塚古墳と同じ4世紀後半と考えられています。

五色塚古墳は復元された古墳できれいに整備されています。
謎めいた感じはなく、明るい印象があります。
何より、そのスケールの大きさに圧倒されました。こんなに大きいものを、人力だけでよくぞ作れたものです。