飛松伝説のある板宿八幡神社
神社は高尾山の中腹にあります。
下から見上げるとかなりの高さがあるように見えます。ハードな登山を予想し、ちょっと不安になりした。
でも、実際には標高77m。そんなに高いわけではありません。
とはいっても、坂はけっこうきつい。
赤い飛松天神社のノボリを過ぎて、ようやく神社につきました。
板宿八幡神社のご祭神は誉田別命(八幡大神)、大日孁貴命(おおひるめのむち)(池ノ宮明神)、菅原道真(飛松天神)。創建は永延元年(989)。
菅原道真公が大宰府へ行く途中、板宿に立ち寄られました。村人は板で囲った簡単な宿を提供しました。そこで、板宿という地名がついたという伝説があります。
道真公が『梅は飛び 桜は枯るる 世の中に 何とて松の つれなかるらむ』という歌を詠みます。意味は「今日で大切にしていた桜は別れを悲しんで枯れてしまった。梅は旅の途中、香りを送り届けてくれた。しかし、松は何もしれくれなかった。情知らずだ」
すると、この地に松が飛んできたそうです。
飛松は高さが30mもある大きな松で、船乗りが目印にしていたそうです。
標高77mプラス30mで、100mという高さなので、海からよく見えたのでしょう。
残念ながら、大正時代の落雷で枯れてしまったそうです。
ここから見る景色はきれいでした。登ってきたかいがありました。