亀の水

亀の水は明石 人丸山の麓、人丸山に登る階段の脇にあります。

人丸山から湧き出る霊水です。播磨三名水の一つで、かつて「長寿の水」とも言われていました。ここにある手水鉢は常陸国の飯塚喜兵衛宣政が寄進したものです。
地元では、ペットボトルやポリタンクをたくさん自転車に乗せて、亀の水を求めに来る人が日々絶えません。

明石観光協会ホームページより

この日も地元の人が水を汲みに来ていました。

亀の水の手水鉢は飯塚喜兵衛宣政という人の寄進です。

飯塚喜兵衛宣政 寄進の手水鉢
水の出口が亀の口になっている

飯塚喜兵衛宣政は常陸国(茨城県)の目明かしでした。
飯塚衛宣政は罪人を追って常陸国から明石までやってきました。
なかなか捕まえることができなかったのですが、柿本神社に祈願すると、罪人を捕まえ役目を果たすことができました。
手水鉢はその御礼に寄進したものです。

手水鉢は享保四年(1719)に寄進されたものなので300年の歴史があります。
その間ずっと、沢山の人においしい水を湧き出し続けました。
手水舎に掲げられている飯塚喜兵衛宣政の注意書きに「播磨の名水・亀の水は市民の宝にて候」とあるが、本当にそうだと思いました。