明石市林崎の小高い岡の上に鎮座なされている林神社は明石で最も歴史がある神社です。
林神社のホームページによると次のように由緒が書かれています。
往古、当地海浜の巨大な赤石の上に少童海神が顕れ給うが、人皇十三代成務天皇八年風波のため、赤石は海中に没した。
よって翌九年(西暦139年)正月、小高い丘に一社を建て少童海神を祀ったのが当社の創祀と伝えられる。
一条天皇寛弘二年(1005年)、彦火々出見命、豊玉姫命、葺不合尊、玉依姫命の四柱を合祀し上宮五社大明神と号す。
創建されたのが西暦139年なので約1,900年の歴史です。
明石で一番古いというだけではなく、全国的にも林神社より古い神社は少ないのではないだろうか。
林崎海岸沿いの「恋の散歩道」に赤石の碑があります。
「松江の浜から約20m沖の海底に縦横1.5mほどの赤い石があり、陰暦の3月3日の大早潮には岸から赤石が見えるといって賑わった」と説明されています。
この石が、少童海神(わたつみのかみ)が現れ海中に没したという石なのでしょう。
20m沖ということなので、意外と近いところに石はあったようです。
林神社のホームページには「平城天皇(御在位806~809年)当社に行幸、赤石を展覧し給う。羽柴(豊臣)秀吉公、天正九年(1581年)参拝、舟より赤石を観覧。」と書かれています。
本当に赤い石が見えていたのかもしれません。