加古川総合文化センター博物館

加古川文化センターには博物館、プラネタリウム館、宇宙科学館、美術展示室があります。
今回は博物館を見学しました。
いろいろな展示があって、楽しい博物館です。特に古墳時代の資料が豊富でした。

加古川には溝之口遺跡など弥生時代の遺跡がたくさんあります。溝之口遺跡は今から約2000年前の弥生時代中期の遺跡です。
竪穴式住居の展示はリアルです。家には家族がいて、お父さんはやりを磨き、お母さんがかまどに火をくべています。その脇では子供が寝ていました。

弥生時代の遺跡跡
竪穴式住居

古墳の種類が展示されています。円墳、方墳、前方後円墳までは知っていましたが、前方後方墳、帆立貝式古墳は知りませんでした。

古墳の様々な形

行者塚古墳の模型がありました。祭りをおこなった造出(方形の壇)も再現されています。
人の人形から行者塚古墳の大きさがわかります。
人力だけでこんなに大きいものをよくぞ造ったと思います。

行者塚古墳
行者塚古墳

行者塚古墳からの出土品が数多く展示されています。
家形埴輪は屋根の形が特徴的です。実際の家もこういう形をしていたのでしょうか。

家形埴輪

次は金具です。金の帯金具が展示されています。
帯金具とは、革や布の帯に付けた飾りです。古代中国で広範に分布していたようです。
こういう金の飾りは首長の権力の象徴なんでしょう。

金銅製帯金具
帯金具
帯金具の分布

横穴式石室が展示されています。
これは模型ではなくて、本物の古墳でした。
加古川市平荘町にあった中山1号墳は、ダムが作られると水没するため、横穴式石室をここで展示することになったそうです。

加古川は播磨国風土記の世界では賀古郡と印南郡にあたります。
印南別嬢(いなみのわけいらつめ)をあんなにしつこく求めた景行天皇。この話から、加古川流域は重要な地域だったと考えられます。
印南別嬢もすごい美人だったのかもしれません。

播磨風土記
古代山陽道

展示は古代だけではなく中世、三木合戦の解説などと豊富です。
来てよかったと思いました。