丹波市の水別れ公園は本州一低い分水界。標高わずか95m
ここから水は、南は瀬戸内海、北は日本海へ流れていきます。
分水界がどういうものか興味が湧いたので、水分れ公園へ行ってみました。
いそ部神社
水分れ公園の入り口にいそ部神社が御鎮座されています。(「いそ」は山へんに石と書きます)
歴史の古い神社のようです。
ご祭神は奇日方命(くしひかたのみこと)、誉田別命、神功皇后、比賣大神です。
「いそ部の神」という看板に次のことが書かれていました。
- 剣爾山(けんじやま)は三角形の美しい形をしている。こういう山を昔の人は「神奈備山(神様の山)」と言った。その山の前に建てられたのが、いそ部神社である。
- いそ部の民は、大きな岩をつかって、古墳を造ったり、たんぼを造ったりする土木工事が得意な人たちだった。
- 奇日方命(くすひがたのみこと)をおまつりするいそ神社は和鋼3年(710)に始まり、後に八幡宮を勧請した。
水とはあまり関係なさそうです。
永禄年間(1558〜1570)に再建、宝暦2年(1752)に改修されたと伝えられています。
いそ部神社のそばに小さな池があります。岩清水と名付けられています。
分水界
水分れ公園の手前にある分岐が分水界でした。
注意しないと見落としてしまいそう。
分岐をまっすぐ下る方は加古川を経て瀬戸内海へ流れていきます。日本海側へはここから黒井川、竹田川、土師川、由良川を経て日本海へ流れていくそうです。
標高 約100mから、日本海と瀬戸内海まで流れていくということは、どちらへ行くにせよ、100mより高いところがないということ。
瀬戸内海側には高いところがないというのはわかるのですが、ここから日本海まで100m以上のところがないというのは驚きです。