茶臼山のパワースポット・堀越神社

大阪最強のパワースポットともいわれる堀越神社。
聖徳太子により四天王寺七宮の一つとして創建されました。

神社の説明板には次のことが記されていました。

  • 聖徳太子が叔父の崇峻天皇を偲んで茶臼山に四天王寺建立と同時に創建した。
  • 境内の南に堀があり、この堀を越えて参詣したので堀越という名がつけられた。
  • 堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神様との言い伝えがある。
  • ご祭神は崇峻天皇、小出姫皇后、蜂子皇子、錦代皇女

ご祭神の崇峻天皇は第29代欽明天皇の子で、兄の用明天皇のあとをついで即位されました。
用明天皇の子が聖徳太子なので、聖徳太子の叔父にあたります。
小出姫皇后は崇峻天皇のお妃で、蜂子皇子と錦代皇女は崇峻天皇の子供です。

崇峻天皇は蘇我馬子に擁立されて即位しましたが、いつからか馬子と対立するようになりました。そして崇峻天皇暗殺事件が起こります。
犯人は東漢直駒(やまとのあやのあたいこま)。裏から操ったのは蘇我馬子でした。
崇峻天皇が殺されたため、蜂子皇子は東北へ逃れ、それを追いかけて小出姫皇后と錦代皇女も東北へ落ち延びたという伝説があります。

堀越神社は悲惨な結果に終わった崇峻天皇一家をおまつりしている神社でした。

堀越神社社殿

境内には熊野第一王子之宮、太上神仙鎮宅七十二霊符尊神、茶臼山稲荷神社、黒龍社、白竜社があります。

熊野第一王子之宮

熊野詣をするときは99もあったという皇子之宮を参拝しながら熊野へ向かいました。熊野第一王子之宮はその最初の社です。かつては窪津王子という名で、天満橋近くにあり、淀川を下ってきた参拝者を迎えたそうです。

熊野第一王子之宮

太上神仙鎮宅七十二霊符尊神

「ちんたくさん」と呼ばれる太上神仙鎮宅七十二霊符尊神は「陰陽道における天地創造の中心に位置する宇宙根元の神とされ、鎮宅霊符は陰陽道最高の護符とされている」とありました。霊験が最高に高い神様のようです。

太上神仙鎮宅七十二霊符尊神

ご神木

「ちんたくさん」のお隣は樹齢550年というご神木です。この木が生まれたのは1474年。文明6年で、応仁の乱が戦われていました。
この木は茶臼山で戦われた大坂の夏の陣など、たくさんの出来事を見てきたのですね。