大阪・生國魂神社

大阪天王寺にある生國魂神社を訪問しました。
「生國魂神社」は「いくくにたまじんじゃ」と読み、通称は「いくたまさん」です。
「いくたま」は「生玉」と書かれており、いろいろなところで使われています。
神社の前にある交番も「生玉交番」でした。

神社でいただいた生國魂神社略記には以下のことが書かれていました。

  • 神武天皇が大阪に着いたときに、生島大神と足島大神を祀られたのが生國魂神社の創祀と伝えられている。
  • ご祭神は生島大神、足島大神と大物主大神である。
  • 生島大神と足島大神は日本国土そのもので、大地に生を受けるものすべてを生かし、育て、守護される神様である。
  • 中世には当社の神域に石山本願寺が建てられた。
  • 豊臣秀吉の大坂城築城により、現在地に遷座した(天正13年/1585年)。
  • 本殿は生國魂造という建築様式が採用されている。
  • 社殿は何回か焼失しており、現在の社殿は昭和31年(1956年)に建てられたものである。

境内は広く、鴫野神社や浄瑠璃神社などの境内社や井原西鶴の像などがありました。

生國魂造りの屋根

本殿は上から千鳥破風、すがり唐破風、千鳥破風の順に三破風を据えたものになっています。下の写真にあるのがそのことを示しているのだと思います。

女性の守護神・鴫野神社(しぎのじんじゃ)

淀姫の崇敬が篤く、女性の守護神として心願成就、縁結び、悪縁切りまで霊験あらたかな神社です。
元は別の場所にありましたが、生國魂神社に遷されました。
淀殿に関係する神社があるというのが大阪らしいと感じます。

井原西鶴像

江戸時代の作家、井原西鶴の像があります。
井原西鶴は生國魂神社で、一昼夜ぶっ通しで俳句を読み続ける矢数俳諧を行い、4千句を読んだそうです。
ところが、西鶴は貞享元年(1684年)に23,500句というとんでもない記録を達成していました。
これは約4秒に1句作ったことになります。24時間、食事もせず、トイレにも行かず、眠りもせず、ひたすら句を作り続ける。
すごい体力です。粗製濫造かもしれませんが、ここまでの数を作るのはすごい才能です。
おそるべし。

松尾芭蕉が奥の細道の旅に出たのは元禄2年(1689年)なので、西鶴と芭蕉は同時代に生きた人物です。
俳句と言っても芭蕉のような芸術俳句もあり、西鶴の矢数俳諧が同じ時代にありました。
全く違うスタイルの俳句が同時代に存在したのは面白いですね。

神武天皇が大阪に着いたときに創建されたという生國魂神社。
皇紀が正しいとすると、2700年前に創建されたことになります。
この神社は大阪の歴史や文化を作るのに大きな役割を果たしてきたのだと思いました。