佐賀・祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社に参拝しました。
江戸時代、鹿島藩主鍋島直朝公の正妻になった後陽成天皇の曾孫の花山院萬子媛が父の左大臣花山院定好の邸内に奉祀されていた稲荷大神の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。

ご祭神は倉稲魂大神(うがのみたま)、大宮売大神(おおみやめ)、猿田彦大神です。
倉稲魂大神は五殻、食物を司る神様。
大宮売大神は別名天宇受売命(あまのうずめのみこと)。天岩戸で舞を踊った神様です。

祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つとされている神社で、訪れる観光客は年間数百万人といいます。佐賀にこういう大きな神社があることは知りませんでした。
※三大稲荷の後の2つは伏見稲荷(京都)、笠間稲荷(茨城)です。

道路の向こうに社殿が見えてきます。
大きな神社だということがわかります。

神門は日光東照宮の陽明門を模したもので、随神は有田焼で造られています。

鳥居の向こう、山の中腹に大きな本殿
立派な神門。随神がおられます。

境内の紅葉がきれいです。本殿は地上18mのところに建てられていて、石段を登っていくか、エレベータで上がることもできます。
社殿を柱で支える構造は京都の清水寺と同じように思いました。

拝殿の朱色がきれい。天井にも絵が描かれています。

拝殿から少し行くと石壁神社です。
萬子媛が稲荷大神の分霊を勧社し社殿が建立されたのが貞享4年(1687)。萬子媛は宝永2年(1705)石壁山の寿蔵で断食して入寂。80歳でした。萬子媛の諡名は祐徳院。
寿蔵は萬子媛をご祭神とし石壁神社となりました。

奥の院の看板があります。奥の院まで300mとあるので、すぐに行けるだろうと思って行ってみることにしました。

祐徳稲荷神社

ところが、それが間違いでした。石段はあるのですが凹凸がきつく、自分の感覚では300mを登った感じで、かなりハード。ただ、ルートには朱色の鳥居が並んでいて神秘的な雰囲気があります。

ようやくの思いで奥の院に到着。

奥の院命婦社

山の向こうに有明海。

奥の院から降りてくると、あたりが暗くなりかけていました。
神社はライトアップされて、それがまたきれいでした。