ラジオ体操の生みの親

姫路から加西市へサイクリングの途中、「ラジオ体操考案者」という看板に気がつきました。

この看板にある大谷武一氏はラジオ体操の生みの親で、加西市賀茂の出身でした。
加茂小学校には大谷武一氏の書による御大典記念の碑があります。

※ 大谷氏のプロフィール
・明治20年(1887)生まれ
・大正から昭和期の学校体育指導者でラジオ体操考案者の一人。
・ソフトボールとハンドボールを日本に紹介。
・「デッドボール」と呼ばれていた競技を「ドッジボール」に改名。普及に努めた。

ラジオ体操もそうですが、ドッジボールもいいですね。

御大典記念碑

ラジオ体操の歴史
・大正12年(1923):保険事業のため渡米した逓信省の猪熊氏がラジオ体操の情報を入手。
・大正12年(1923):猪熊氏が「逓信協会雑誌」でラジオ体操を紹介。
・昭和2年(1927):猪熊氏が昭和天皇を祝う事業としてラジオ体操を提案。
・昭和3年(1928):簡易保険局、日本生命保険会社協会、日本放送協会の三者が体操の考案を文部省に委嘱。
・10月29日:体育課長の北豊吉氏を委員長、大谷武一氏らを委員として検討を重ね、国民保健体操の名称で発表。
・11月1日:天皇の御大典記念事業の一環として東京中央放送局で放送が開始された。

昭和の初めに生まれたラジオ体操。現在のラジオ体操は3代目だそうです。
初代は1928年11月1日から1946年4月13日まで。2代目が1946年4月14日から1947年8月31日まで。3代目は少し間があいて1951年5月6日から始まり、70年も続いています。

ラジオ体操は13の動きで構成されていて、以下の効果があるとされています。
・有酸素運動と無酸素運動が同時にできる。
・時間あたりのカロリー消費量が多い。
・ケガをしない安全な動きで作られている。
・肩こり、神経痛、腰痛の症状が軽くなる。
・基礎代謝を高める。
・眠りの質を改善する。

ラジオ体操のMETs は4.5。ウォーキングの4.0より上です。
若い頃はラジオ体操をちょっと馬鹿にしていたところがありましたが、今やってみると息が切れたりします。

恐るべし、ラジオ体操!

ラジオ体操には色々なバリエーションがあるようです。
ラジオ体操第一 津軽弁、ラジオ体操第一 岩手弁、ラジオ体操 遠野弁、ラジオ体操第一 山形弁、ラジオ体操第一 名古屋弁、ラジオ体操第一 関西弁、ラジオ体操第一 京都弁、ラジオ体操第一 大阪弁、ラジオ体操第一 広島弁、ラジオ体操第一 土佐弁、ラジオ体操第一 博多弁、ラジオ体操第一 熊本弁、ラジオ体操第一 鹿児島弁、奄美島口ラジオ体操、ラジオ体操第一(うちなぁぐち)、ラジオ体操〜宮古島方言バージョン、ラジオ体操第一 英語編、ラジオ体操第一 イタリア語編、ラジオ体操第一 ギニア語編

すごい!ラジオ体操!

新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に 健(すこ)やかな胸を
この香る風に 開けよ
それ 一 二 三

ラジオ体操の歌
賀茂小学校 「ゆたかな心 たくましい体」の碑

夏休みの朝、小学校でラジオ体操をやってスタンプを押してもらったのを覚えています。
今の小学生も同じかな。