王塚公園・吉田大塚古墳

神戸市西区にある王塚古墳は古墳時代中期の5世紀前半に作られた前方後円墳です。
全長は74m、まわりに周濠があります。
被葬者は欽明天皇の皇女
舎人姫王(とねりのひめおおきみ)とされ、宮内庁が管理しています。

日本書紀には次の話があります。

推古天皇11年(603年)に当麻皇子(たぎまのみこ)は新羅征伐のために難波から船で出発した。播磨に着いたとき、一緒に来ていた妻の舎人姫王が赤石(明石)で亡くなった。舎人姫王を檜笠岡(ひさかのおか)に葬った。当麻皇子は新羅征伐を取りやめ引き返した。

推古天皇は7世紀初頭の人で、古墳が作られた5世紀とは差があるので、本当の被葬者は不明とのことです。ちなみに、現在大塚公園の住所は神戸市西区になっています。

周濠に古墳の緑が反射してがきれいでした。

周濠のまわりをグルっと一周しました。途中に兵庫県神戸の詩人 竹中郁氏の詩碑がありました。

神戸にこういう古墳があるとは思っても見ませんでした。
周濠に囲まれた墓は偉大な王、王女のものだと思えました。