杵築神社は嘉祥三年(850)創建と伝えられます。相撲の神様、野見宿禰も祀られていて杵築神社は相撲で有名だったようです。
御祭神は大国主大神、野見宿弥、菅原道真です。
古くは多気明神と呼ばれ、多気宮(竹の宮)と呼ばれているのはその名残だそうです。
別名は相撲社。昭和十年(1935)までは、祭礼には地元だけではなく遠方から力士が参加し、相撲が行われていたということです。それも異相撲(喧嘩相撲)という荒い相撲だったようだす。
杵築神社の宮相撲について書かれた額が掲げられています。
昔の強い力士として浦島関、一つ石関、松島関、鶴渡関、若勇関、鬼勢山関等の名が挙げられています。
秋祭りになると大勢の弟子を連れて播州一円の宮相撲を目指して遠征に出かけ、その名をとどろかせていた、と書かれていました。
木造狛犬は播磨守護・赤松義則(1358〜1427)が社殿改築とともに寄進したものと伝えられています。
この頃、赤松家は播磨、備前、美作の守護で、四職家として室町幕府でも重要な地位を占めていました。
多くの絵馬が奉納されていました。
境内には巨木があり、静かでした。