平泉中尊寺

北陸ツアーの第2弾で、平泉中尊寺におまいりしました。

中尊寺は嘉祥3年(850)、慈覚大師円仁によって開かれました。
慈覚大師円仁は平泉の中尊寺と毛越寺、松島の瑞巌寺、山寺立石寺を開いています。この四寺を巡るのは四寺廻廊というそうです。

慈覚大師によって開かれた中尊寺は12世紀になると、奥州藤原氏の初代・清衡公によって堂塔が造営されます。初代清衡公、二代基衡公、三代秀衡公によって守られた奥州平泉で仏教文化が発展しました。

本堂

本堂には比叡山延暦寺から送られた「不滅の法灯」が灯されています。
「不滅の法灯」は伝教大師最澄以来1200年間受け継がれています。

金色堂を納めた覆堂

金色堂は天治元年(1124)、清衡公によって建立されました。
キンキラキンです。極楽浄土をあらわしたものです。
金色堂は900年間、守り続けられてきました。
金色堂の中には初代清衡公、二代基衡公、三代秀衡公のご遺体と四代泰衡公の首級が納められています。
頼朝軍に攻められ殺された泰衡公。首級だけというのが悲しい。でも、金色堂に納めてあげようと思った人がいたということでもあります。

松尾芭蕉像
松尾芭蕉句碑

元禄2年(1689)、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で中尊寺を訪れてます。
中尊寺では「五月雨の 降り残してや 光堂」の句を詠みました。
金色堂が光り輝いていることを歌っています。
今、松尾芭蕉と同じものを見ることができるのは素敵なことだと思いました。