松島・瑞巌寺

瑞巌寺におまいりしました。
正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といいます。
天長5年(828)慈覚大師の開創と伝えられています。
仙台藩の藩祖・伊達政宗公が慶長9年(1604)から5年の歳月をかけて瑞巌寺の大伽藍を完成させました。

総門

総門から本堂までの参道は広くて、長くて荘厳な感じがします。
参道右側の壁面にたくさんの洞窟があります。

洞窟遺跡群

この洞窟は供養場として使われたものでした。
陽の光を浴びて明るいイメージの松島は「奥州の高野」と呼ばれていて、亡き人の供養が営まれた場所でもあるそうです。

法身窟

法身窟は鎌倉時代半ば、宋から帰国した法身性西禅師と、諸国を行脚した鎌倉幕府執権・北条時頼公が出会ったところと伝えられています。
この出会いの後、時頼公は伽藍を整備し、法身禅師を開山に迎えて臨済宗円福寺を開創しました。

庫裡

庫裡と本堂は昭和34年(1959)に国宝に指定されました。
どちらも大きな建物です。
本堂へのツアーは庫裡から入っていきました。
廊下は鶯張りで、歩くとキュッキュと音がします。本堂の中も本当に豪華。撮影禁止だったのが残念です。

松島の景色

瑞巌寺の前、松島に浮かぶ島に五大明王がまつられる五大堂があります。
この島は聖域とされ、島へは「すかし橋」を渡っていきます。
「すかし橋」は木の板が井桁のように組まれた橋で、橋の下の海が見えます。うっかり足を踏み外すと落ちてしまいそう。

すかし橋

身も心も乱れがないよう足元をよく見て、気を引き締めるために、すかしの構造に造られたとされています。

五大堂

大同年中(807~809)、坂上田村麻呂が東征した際に毘沙門堂を建立。後に慈覚大師が五大明王像を安置したことから五大堂と呼ばれるようになりました。
現在の建物は伊達政宗公が慶長9年(1604)に再建したものです。

瑞巌寺を訪問して伊達政宗公のスケールの大きさを感じました。