二見浦築港記念碑・波切不動明王

山電東二見駅からまっすぐ海の方に歩いていくと二見港に着きます。
ここに二見浦築港記念碑と波切不動明王像が立っています。

山電東二見駅から海の方に歩いていくと二見港に着きます。
ここに二見浦築港記念碑と波切不動明王像が立っています。

記念碑は明治三十年(1897)に建てられました。明石市の説明看板には次のように記されています。

二見港は、肥料問屋 増本忠兵衛の 提唱により、安政二年(1855)に工事が開始 されました。地元の漁師たちの懸命の努力で、四年の歳月を経て ようやく 難工事が完成しました。
 開港により木綿・小麦・かますなどの積み出しや肥料の積み下ろしに使われ、また、高砂と明石の中間に位置していることから避難港としても役立ちました。
 記念碑は 築港の功績を伝えるために明治三十年(1897)に立てられました。

明石市


二見港の堤防に宝篋印塔があります。
築港工事で犠牲になられた方の供養として建てられたそうです。「海上安全」、「三界万霊塔」と刻まれています。

波切不動明王の方には次のような説明がありました。

「波切」の由来は弘法大師が唐からの帰國の折り、船が嵐にあい難破しかかった時、師の恵果和尚から授かった霊木に大師自から一刀三祈されて刻まれた「不動明王」に祈念すると、その不動明王は大火炎を発し、右手に持った「利剣」で押し寄せる波を切り裂き船を安全に導き無事に帰國出来たと伝えられています。
その霊力から「波切不動明王」の利益は航海の安全でありましたが、昨今では私達の人生に振りかかる大難を少難に、小難を無難になるようにご利益をお与え下さいます。
心に諸願成就を念じてお参り下さい。

姫路では小赤壁に波切不動明王があります。
波切の名前から、海に関係があるんだろうとは思っていましたが、弘法大師に関係した物語があったのですね。勉強になりました。