東有年・沖田遺跡公園は弥生時代と古墳時代の住居が再現された遺跡公園です。
発掘調査の結果、弥生時代後期の竪穴式住居7棟、古墳時代後期の竪穴式住居22棟、高床建物1棟が見つかっています。
現在は弥生時代の竪穴式住居2棟と古墳時代の竪穴式住居3棟と高床式建物1棟が再現されています。
弥生ムラ
弥生時代の建物は円形です。
小さい方の建物は直径5〜6m。これが当時の一般的な大きさとのことです。
大きい方は直径が12mもあり、出土品から有力者の建物と考えられています。
弥生時代もお金持ちは大きな家を建てることができたのでしょう。
住居の中の竪穴も円形です。中央に炉があります。この形は縄文時代と同じだそうです。中央に炉があるとその周りの空間しか使えないので、狭く感じるようです。
でも、夜になると炉の周りにみんな集まって、ご飯を食べたり暖を取ったりしたのでしょうか。
古墳ムラ
竪穴式住居が3棟、高床建物が1棟再現されています。
古墳時代の建物は四角形をしています。古墳時代になると有力者は一般集落と離れたところに大きな屋敷を作っていたそうです。
建物は四角形をしており、北側にかまどがありました。かまどは朝鮮半島から伝えられました。かまどを建物の隅に作ることができたので、建物内部の空間を広く使うことができたようです。
高床住居を見たのは初めてでした。木をくり抜いて造った階段がありました。
高床式住居は竪穴式住居より快適だったのでしょうか。
通常、高床建物は植物を保管するためのものということですが、ここでは有力者が住んだようです。
東有年・沖田遺跡公園で弥生時代と古墳時代の住居を一度に観ることができ、その違いを知ることができてよかったです。