八坂庚申堂

八坂庚申堂の正式名は大黒山 金剛寺 庚申堂といいます。
八坂庚申堂は日本で最初の庚申堂とされています。

庚申の日に徹夜して眠らず、身を慎めば長生できるという庚申信仰の仏像「青面金剛(しょうめんこんごう)」を一般の人もお参りできるようにと、浄蔵貴所によって天徳4年(960)に建立されました。

庚申の日に寝ていると、体内から三尸(さんし)という虫がでてきて、その人の悪行を閻魔大王に報告します。それを聞いた閻魔大王はその人の寿命を縮めます。
寿命を縮められると困るので、庚申の日は寝ないで過ごしたり、三尸を食べる青面金剛を祀りました。

庚申の日とは干支の申(さる)と十干の庚(かのえ)の日で、1番目の甲子(きのえね)から数えて、57番目の日です。庚申の日は60日おきにやってきます。
2021年は1月12日、3月13日、5月12日、7月11日、9月9日、11月8日が庚申の日です。
どの日もしっかり眠ってしまいました。寿命はだいぶ短くなったでしょう。


庚申堂境内にはカラフルなボールが束になって吊り下げられています。
一体、これはなんだ?と思いましたら、これは「くくり猿」というもので、くくり猿に願い事を書いて吊るし、欲を一つ我慢すると、その願いがかなうということです。

ものすごい数の願いが吊るされています。
だいたいは「ステキな人に会えますように」とか「この人といつまでも一緒にいられるように」といった願いがほとんどでした。
ところが、一つだけ「世界平和の実現を願う」と書かれたものがありました。
他のものとは次元が違う!
楽しくなってしまいました。
立派な願いです。本当に平和でないといけません。
しかし他とのギャップが・・・(^o^)