龍野城の近くにある武家屋敷に行きました。ここは武家屋敷資料館として展示されています。
この武家屋敷の敷地は寛政10年(1798)の龍野城下町絵図でによると「芝辻平左衛門 自分建」とあり、鉄砲師や鍛冶職として仕えていた家系の芝辻平左衛門の屋敷だったことが明らかになっています。
建物自体はこじんまりとしたものです。
屋根の鬼瓦の銘、たつのに近い三日月陣屋町の武家屋敷との比較から天保8年(1837)頃に建てられたものと考えられています。
座敷は贅沢な感じはしませんが、いかにも和室という感じがする部屋です。武家屋敷なので当然でしょうが。
台所も至って質素です。
この家の家格は二人扶持、御流格もしくは御盃核ということです。
あまり地位は高くなさそうです。
贅沢ではないけれど、質素なこじんまりとした美しさがありました。