船越山瑠璃寺

鮎釣り

姫路から姫新線で播磨徳久まで輪行したあと、千種川沿いを瑠璃寺までサイクリングしました。
天気の良い日で、千種川で鮎を釣っている人がいました。
約1時間のサイクリングで瑠璃寺に到着。アップダウンもなく、快適に走れました。

瑠璃寺入り口

大きな仁王門がありました。仁王様も立派です。

寛永15年(1638)再建の仁王門

仁王様はおなかの筋肉がすごい!

ここから船越山の中腹にある瑠璃寺まで上がって行きます。
このあたりは氷ノ山・後山・那岐山国定公園になっています。

坂道は思ったよりも緩やかで、10分ほど走ると瑠璃寺に到着しました。
瑠璃寺は神亀5年(728)、聖武天皇の勅命によって行基菩薩が開山したと伝えられています。

瑠璃寺

通用門にはかわいらしいお坊様がいます。
本坊の中で地獄絵図が展示されているようですが、誰もいなかったので見るのはギブアップしました。

お坊様のいる通用門
本坊

護摩堂には不動明王坐像が安置されています。造立は平安中期で、兵庫県内最古の不動明王とのことです。

護摩堂

続いて表門の方から本堂の方へ上がっていきます。

表門

表門は苔むした緑が陽光に映え、とてもきれいでした。また、渓谷にかかる朱色の橋、木々の緑もすばらしい。

途中に稲荷社があります。
ここの手水鉢は重さ330㎏。猪原勝衛門という人が背負ってここまで持ってきて、奉納したと書かれています。ものすごい力持ちです。

稲荷社
重さ330㎏の手水鉢

本堂は正徳3年(1713)に再建されたものです。梵鐘は「応安の鐘」という、応安2年(1369)の銘がある鐘です。赤松円心の子・赤松則祐が寄進したものです。
瑠璃寺は赤松氏と関係が深かったようです。

本堂
鐘楼

鐘楼の近くに「イボ取りの水」というのがありました。
この水を数回つけると頑固なイボでもころりと落ちるそうです。さらに「禁飲料」。
ちょっと、この水をつける気にはなりませんでした。ましてや、飲むなんて。

イボ取りの水

本堂からさらに登って行ったところにモンキーパークがあります。
開園は昭和36年(1961)。野生のニホンザルを餌付けしたものです。

たくさんのサルがいて、思い思いに過ごしています。
黄金のサル・ゴールデンモンキーが誕生したというポスターがありました。平成14年(2002)に生まれた雌のサルで、名前は「ひかり」です。今回、そのサルは見当たりませんでした。ネットで調べると、2021年の神戸新聞に「2021年5月末から行方不明になっている」という記事がありました。「ひかり」は体が小さい、お嬢様タイプの性格だそうです。元気で過ごしていてくれたらと思いました。

春の出産シーズンなのか、赤ちゃんを連れたサルがたくさんいました。スマホが怖いようで、写真を撮ろうとすると我が子をかばって逃げていきました。

わが子をかばうサル

瑠璃寺には小さいころに来たことがあります。その時のおぼろげな記憶と比べると、現在の寺やモンキーパークは古びた感じがしました。
しかし、表門のあたりは新緑の緑がすばらしくきれいで、来てよかったと思いました。