觜崎の屏風岩、古宮天満神社

国の天然記念物に指定されている觜崎の屏風岩は奈良時代(8世紀)の播磨風土記にも記されています。また、文和三年(1354)に彫られた磨崖仏が残っています。

この一帯は大源寺、鶴嘴山里公園になっています。

大源寺、鶴嘴山里公園 の案内板

觜崎の屏風岩

屏風岩を対岸から見たのですが、樹木が生い茂り、どこが屏風岩かわかりにくかったです。
形をはっきり見るためには冬に来たほうが良さそうです。
屏風岩は国の天然記念物に指定されています。

屏風岩の岩脈は、鶴橋山を形成する流紋岩質凝灰岩に地下から、石英安山岩質のマグマが貫入して 冷え固まってできたものです。
この岩脈は硬い岩石でできており周囲の岩石よりも風化に対して強く、 そのため周囲の山肌が風化されこの岩脈が露出し、さながら屏風を立てたように直立しているのです。
屏風岩の岩脈は厚さ 4~7 m、高さ 5~12 m、またその総延長は川底から尾根まで 120 m あまり露出しています。
岩脈の上部はY字形に二分しており山頂付近に登ってみると発達した節理の状態が良く分かります。

案内看板より 

觜崎の磨崖仏

屏風岩の由来を説明する看板の横の道を揖保川上流側に歩きます。

少し歩くと、崖に彫られたお地蔵さま、觜崎の磨崖仏に会えました。文和3年(1354)10月24日に作られたという記録があります。
磨崖仏の隣にも4体のお地蔵様が彫られています。こちらはちょっと不鮮明でした。

磨崖仏
4体のお地蔵様

磨崖仏拝殿

対岸には磨崖仏の拝殿があります。

拝殿
拝殿から見た磨崖仏

拝殿から磨崖仏は全く見えませんでした。

古宮天満神社

磨崖仏の案内看板の横の道を上がっていくと古宮天満神社があります。ご祭神は須佐之男命です。

この神社の脇の道を通っていくと屏風岩の頂上まで登ることができます。

揖保川の景色がきれいでした。