国立博物館で開催されている「出雲と大和」展に行きました。
古代日本の遺物、遺跡が出雲から大和へと移り変わっていくのが展示されています。
国立博物館に来たのは初めてです。
出雲と大和展は平成館で行われていました。
入ってすぐに、古代の出雲大社の柱、心御柱(しんみはしら)、宇豆柱(うづみはしら)が展示されています。すごく太い。
平安時代、出雲大社の高さは48mだったようです。48mだと10階建ての建物より高い。古代にそんな高い建物を見たら、驚きしかなかったのではないでしょうか。
よくそんなものを作ろうと発想したと思います。
口遊(くちずさみ)という書物では「雲太(うんた)、和二(わに)、京三(きょうさん)」となっていて、出雲大社が一番大きいことがうたわれています。
日本書紀、風土記も展示されています。どちらも漢字で書かれている。万葉仮名です。
ひらがな、カタカナはまだ発明されていませんでした。
銅鐸、銅剣がいっぱい展示されています。銅剣は本当に多い。168本が展示されています。
銅を型に流し込んで、規格品が大量生産されていたようです。
荒神谷遺跡から銅鐸が出土した時のイメージ
日本刀も展示されています。長さが思ったより短い。
この長さだと実際の戦で、槍でこられたら勝てなかったと思います。
七支刀もありました。これも短くて小さい。もっと大きいと思っていたので意外でした。
展示は出雲から大和に移ります。
唐招提寺の多聞天、持国天の像がすばらしい。
火災にあった法隆寺の壁画の再現図
展示されているたくさんの出土品、文化財。
日本という国が持っている長い歴史、文化を感じました。
出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)、パルメット文とか、初めて知ることでいっぱいでした。
※パルメット文 オリエントやギリシャでシュロの葉をもとに考案された文様。
※出雲国造神賀詞 出雲国造が新任の時,出雲の神々(186社)を1年間潔斎して祭り,その神々の祝いの言葉を朝廷に出て奏上するとともに臣従を誓う時の祝詞(のりと)。