神様たちの我慢比べ・日吉神社

神河町にある日吉神社にお参りしました。

御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、大汝命(おおなむちのみこと)、小比古尼命(すくなひこねのみこと)です。
播磨国風土記にでてくる埴岡の里伝説に関係がある神社といわれでいます

神社の前には播磨風土記に書かれた神河町のいわれを説明する看板があります。

神河町は「埴岡(はにおか)の里」といわれていました。その由来は大汝命(おおなむちのみこと)と小比古尼命(すくなひこねのみこと)の二人の神さまが奇妙な我慢比べをした物語があります。大汝命は便意を小比古尼命は埴(粘土)の重さに耐え、どちらが遠くまで行けるかを我慢比べをしたというものです。
山や谷を超え何日か経ち、このあたりにやってきた時、とうとう2人とも我慢できなくなり、大汝命は用を足し、それを見た小比古尼命も大笑いして埴を放り出しました。それでこのあたりは「埴岡」と言われるようになり、大汝命が用を足したときに笹が弾き飛ばしたので「波自賀(はじか)」といわれるようになったそうです。
日吉神社の裏山にある大岩はこのときの埴の1つだともいわれています。

大昔の神様が「便意 vs 力比べ」という全く異なるもので競い合いをしたのか不思議です。
良く、そんなことを思いついたものです。

鳥居
社殿

神社の裏山に大岩があります。巨石がむき出しになっています。

この大岩が神様が出した便と埴(粘土)です。
こんなに大きな便をするとは・・・。
この大岩を神様の便と考えた古代人の想像力に完敗です。