平福に光明寺というお寺があります。
開創は養老3年(719)行基菩薩とされている古い歴史があるお寺です。
どんなお寺か知らずに来たのですが、数多くのふくろう、いろいろな格言などが飾られ、楽しいお寺でした。
お寺の入り口ののぼりには西日本播磨美作七福神霊場とあります。
次のお寺が播磨美作七福神霊場です。
・光明寺(寿老人)
・慈山寺(弁財天・兵庫県佐用)
・高蔵寺(布袋尊・兵庫県佐用)
・長福寺(福禄寿・岡山県美作)
・安養寺(毘沙門・岡山県美作)
・大聖寺(大黒天・岡山県美作)
・岩倉寺(恵比寿・岡山県英田郡)
光明寺は寿老人(じゅろうじん)のお寺です。
寿老人は長寿を授けてくれる神様。中国の宋の時代、元裕年間(1086~93)に実在した人物とされています。南極老人星(カノープス)の化身ともされています。
山門の前にチェーンソーで作られたフクロウがいました。
木の中にフクロウがいるチェーンソー彫刻ですが、チェーンソーでこんなに細かい細工ができるのはすごいです。
山門も立派です。山門の脇には「お迎えふくろう」がいます。
このときは知りませんでした。なぜ、ふくろうなんだ?
山門をくぐって境内にはいると、ふくろうが溢れていました。
ふくろうの墓には境内で亡くなっていたふくろうが埋葬されています。
でも、このお寺でなくなるふくろうはどれくらいいるのだろうか?
ふくろうは長寿で、小型で10年程度、大型だと20~30年程度生きるそうです。
重軽ふくろう石というのがありました。
思い願いを祈念して、どちらか一羽のふくろう石を持ち上げる。次にもう一羽のふくろう石を持ち上げる。
後から持ち上げたほうが軽く感じたら、願いがすみやかにかなうという占いです。
明らかに左のふくろうのほうが大きい。
これは引っ掛けだと思い、右を最初に持ち上げ、次に左を持ち上げました。
ところが、見た目通り、後で持ち上げた左のふくろうのほうが重かった。
素直にやればよかった…
いろいろな格言が飾られています。
人間だもん ねたみ ずるさ
みうしなうこと あるある
健康に大事
ねること 頭寒足熱 身をいたわる
お父さんいつもありがとう 感謝してます
持ちたいもの真似できない個性
子供叱るな 来た道じゃもの
年寄り笑うな 行く道じゃもの
お寺のホームページをみると以下の説明がありました。
光明寺は「西日本播磨美作七福神」の霊場のひとつで、寿老人をお祀りしています。
光明寺 ホームページより http://fukurounotera.com/
当山は養老3年(719)行基菩薩が開創された播磨六地蔵のひとつだと言われています。
「不苦労」「福(が)籠(こもる)」「福(が)朗(らかに来る)」
など、ふくろうは縁起の良い鳥で、光明寺ではふくろうを祀っています。
■ 寿老人について
七福神の一神。
中国・宋の元祐年間の人で、南極老人星(カノープス)の人格化ともいわれる。
長頭の老人で杖をつき、杖の頭に巻物を付けて玄鹿を連れている。
手には長寿のシンボルである不老長寿の桃を持つ姿で描かれる。
■ 光明寺・ふくろうとの由縁
七福神の寿老尊と福禄寿尊は、同体異名(同じものだが呼び名が異なる)であるとの説があります。
同体ならば「寿老尊」「福禄寿尊」→「福老尊」…つまり「ふくろう尊」となり、寿老尊の別体として、光明寺ではふくろう尊をお祀りすることとしました。
ちょっとこじつけの感じもしますが、ふくろうの謎がとけました。
すごい個性があって、楽しいお寺でした。
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