兵庫県立考古学博物館

兵庫県立考古学博物館を訪問しました。

喜瀬川沿いに古代人が並び、向こう側には圓満寺の五重塔が見ます。
川岸の感じと相まって、落ち着いた感じがします。

迎えてくれた古代人
喜瀬川と五重塔

 

兵庫県立考古学博物館

博物館は大中遺跡に隣接した博物館で平成19年(2007)にオープンしました。
兵庫県は遺跡数が全国 No.1 で、兵庫県の考古学の拠点ということです。

古代人の人骨

埋葬された古代人の人骨が展示されています。
縄文時代の人骨は身長158cm、30歳ぐらいの男性のもので、貝塚に掘られた穴に手足を曲げて葬られていたそうです。こういう埋葬の仕方を「屈葬」といい、縄文時代の日本に限った埋葬方法ではなく、世界最古の埋葬方法で世界各地にみられる葬法ということです。
古墳時代の男性人骨は身長161cmで40歳位と推定されています。この男性は両足が切られていて、ちょっと不気味。

縄文時代  屈葬
古墳時代

古代の人々

古代の人々の生活がわかる展示もあります。

集団で象を狩っています。
一番最初にやりを入れるのは勇気がいったでしょうね。

鹿の角を着けたシャーマンの女性がいます。
卑弥呼もこんな感じだったのでしょうか。
こういう女性が、トランス状態になって、気が狂ったように神様のお告げをわめいてきたら、ちょっと怖い。

古墳時代

兵庫の大型古墳の模型があります。

兵庫県の古墳サイズランキング
第1位 五色塚古墳(神戸市)
第2位 雲部車塚古墳(丹波篠山市)
第3位 壇場山古墳(姫路市)
第4位 池田古墳(朝来市)
第5位 玉丘古墳(加西市)
第6位 行者塚古墳(加古川市)

剣を振りかざす王様がいます。こういう人たちが古墳に葬られたのでしょう。
家型石棺の復元レプリカがあります。石棺は竜山石でできていて、長さ2.9m、幅1.5m、高さ1.6m、重さ9トン。
こんな重たいものをどうやって運んだんだろうか?

家型石棺の復元レプリカ

呉(左)と魏(右)の年号がある鏡です。
三国志の時代に中国と交易した人物がいたのでしょう。

姫路市の宮山古墳から出土したイヤリングと指輪が展示されています。

金のイヤリング
銀の指輪

展示されている剣は、今でも少し輝いた感じがするぐらいだから、当時は本当に光り輝き、王様の権威の象徴だったと思います。

金銅の刀

大中遺跡公園

考古学博物館の隣に大中遺跡公園があります。

大中遺跡は弥生時代から古墳時代の遺跡で、数多くの住居跡、土器、鉄器が出土しました。

竪穴式住居跡(弥生時代後期)

復元された住居が建てられています。

大中遺跡の出土品は播磨町郷土資料館に展示されています。
海に近かった大中遺跡で暮らしていた人たちはイイダコ釣りをしていたようです。
イイダコは美味しかったでしょうね。