高和山性海寺

高和山性海寺は神戸十三仏の五番霊場、地蔵菩薩のお寺です。

奈良・聖武天皇の時代、行基によって天平2年(730)に開かれたとされます。
御本尊は如意輪観音。聖武天皇から賜った香木を行基自身が刻んだと伝えられています。

鎌倉時代の後嵯峨天皇、後深草天皇の帰依を受け、寛元3年(1245)と建長6年(1254)に勅願寺として定められました。

昔は非常に大きい寺で、三木城主・別所氏の祈願所でもあったそうです。
天正7年(1579)の羽柴秀吉の三木城攻めの際、別所側に味方したため、兵火により焼失。
今の本堂は万治2年(1659)、徳川家光公の寄進により再建されました。


山門は仁王様がおられる仁王門となっています。
今はどこからが境内かわからない感じですが、昔は非常に広い境内だったと思われます。

山門から500m離れたところに本堂があります。
本堂は非常に古びた感じです。万治2年(1659)の建設ですから、約350年の古さです。

本堂
鐘楼


境内には西国33箇所の石仏が点在しています。
これを巡ったら、西国33箇所周りができたことになるのでしょう。

地蔵菩薩

釈迦が没したあと、弥勒菩薩が出現するまでの無仏の世に、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)に苦しむ衆生を教化救済する菩薩。
日本では平安時代からひろく信仰されるようになった。

色々な場所に〇〇地蔵がおられて、仏教を意識していなかったのですが、もともとはこういう仏様だったのですね。