うすくち龍野醤油資料館

うすくち龍野醤油資料館を訪問しました。

資料館は龍野城の南100mほどのところにあるレンガ作りの建物です。
この建物は昭和7年(1932)に建てられたヒガシマル醤油本社社屋で、全国初の醤油資料館として昭和54年(1979)に開館しました。この建物は平成20年(2008)に国の登録有形文化財に登録されました。
ここにはヒガシマル醤油だけではなく、龍野醤油協同組合各社の資料が展示されています。

天正年間(1587年頃)赤松氏の滅亡後、その家臣であった円尾孫右衛門、横山五郎兵衛、片岡治兵衛が龍野で町人になり、醤油醸造業をはじめました。寛文6年(1666)円尾孫右衛門がうすくち醤油を開発しました。
たつのの醤油は400年、うすくち醤油は350年以上の歴史があります。

菊屋の紋

醸造業を始めた片岡治兵衛は京都へ行き、室町時代に京都侍所の所司をした赤松家の縁故を頼り、知り合いの公家を宮中に訪ねて懇談しました。治兵衛は公家に懇請して宮中の許しを得て「菊屋」の号と菊花の紋を賜りました。

うすくち醤油の工程

1.小麦、大豆、種こうじを混合して醤油こうじを作る。
2.醤油こうじに塩水を加えてもろみを熟成。
3.熟成したもろみに甘酒を加えて圧搾。
4.殺菌(火入れ、ろ過)。

ヒガシマル醤油ののれん

1580年頃幾久屋という屋号で片岡治兵衛が醤油の醸造を開始したことがヒガシマル醤油の全身であったと言われています。

播磨名所巡覧図絵という江戸時代、文化元年(1804)に発行された本には、揖保郡(たつの)の名産として醤油が記されています。

醤油の年表がありました。

  • 紀元前1,100年の周の時代、中国の「周礼」という経典に「醤用二〇甕」の文字があり、これが最古の文献であると言われている。
  • 日本では、古事記に醤をつくり朝廷に献上したという記述がある。
  • 鎌倉時代、禅僧覚心が宋で径山寺味噌の製法を修得して帰った(1254)。この味噌のたまり液が、調理に良いことが発見され、液体を味噌から分離することによって、醤油が造り出された。これが醤油の起源とされている。覚心は紀州西方寺、播州書写円教寺に住み、播州東光寺を開山しました。このとき、時紀州湯浅、播州竜野に醤油が伝えられたと言われている。

江戸時代の帳簿など、数々の資料が展示されています。

昔の醤油つくりの現場が展示されています。

当然ですが、すべて人力で作られていたのですね。職人の熱気を感じたような気がしました。

最後はちょっと近代的な検査室の展示です。

みんなが口に入れる商品です。品質は大事です。

醤油の種類が展示されています。
右から、こいくち醤油、うすくち醤油、たまり醤油、さいしこみ醤油、しろ醤油。こうやって並べると、色の違いがはっきりわかります。

生産量はこいくち醤油が85%、うすくち醤油は10%ということです。いつもうすくち醤油を使っているので、もっとたくさん作られていると思っていました。

醤油について知識が付きました。
醤油について知りたい人、醤油資料館を訪問しましょう。