神戸市西区にある覚照山慶明寺には安倍晴明ゆかりの石があります。
慶明寺は弘安4年(1281)開基の臨済宗の寺院で、神戸六地蔵霊場巡りの第4番霊場です。
六地蔵の修羅道のお地蔵様です。
当時、この辺りで花岡太郎という悪党の亡霊が暴れていました。 それを安倍晴明が石に梵字3文字を刻み、亡霊を封じ込めました。
刻んだ字は阿弥陀三尊(観音、阿弥陀如来、勢至菩薩)の梵字。
石の下には、封じ込まれた花岡太郎が埋められていると伝えられています。
播磨は安倍晴明のライバル蘆屋道満出身の地で、どちらかといえば晴明は敵役と思っていましたが、晴明はここでも活躍したんですね。
かつては毎年秋に盛大な安倍晴明の追善供養を行っていたという言い伝えもあるそうです。